MacでGitをポータブルインストールする
最終更新:2019年2月26日 .commandとdirnameを使用するよう変更
せっかくなのでMacでもGitをポータブルにします。
【ぜんぶポータブル】フォルダ構造を前提に説明していますので、適宜お使いの環境に読み替えてください。
動作確認に使用した環境
- macOS Mojave バージョン 10.14.3(管理者権限が必要です)
- ポータブル環境フォルダは
~/OneDrive/jtHiuPortable
にある
既にGitをインストールしている方へ
現在Gitを使っていない方は読み飛ばしてください。
Mac向けの主要なパッケージインストーラー等によるGitのインストール先は以下の通りです。
- XCode command line developer tools →
/usr/bin/git
- Homebrew →
/usr/local/Cellar/git/○.○.○/bin/git
- MacPorts →
/opt/local/bin/git
- git-osx-installer →
/usr/local/git/bin/git
したがって、各種Gitを既にインストールしている方が下記の手順で「git-osx-installer」をインストールしても悪影響はありません。
引き続きXCode/Homebrew/MacPorts版を使用する方は、ポータブル環境構築後に/usr/local/git/uninstall.sh
を実行してください、完全に元通りになります。
Gitをインストールする
Gitのサイトからgit-osx-installerの.dmgをダウンロードし、その中のgit.○.○.○-intel-universal-marvericks.pkg
をインストールします。
ただし、いわゆる「開発元が未確認」モノなので、Ctrl
キーを押しながらアイコンをクリック→メニューの「開く」→「開く」ボタン、で起動します。普通にインストールしてください。
次に、このGitをディレクトリまるごとポータブル環境フォルダへコピーします。
cd ~/OneDrive/jtHiuPortable/apps/mac
cp -r /usr/local/git ./git
次に、環境変数HOMEとPATHを変更したBashを起動するシェルスクリプトを用意します。 1
touch setPath.command
chmod 755 setPath.command
#!/bin/bash
echo Portable Console is preparing environment variables.
export HOME_Backup=$HOME
export PATH_Backup=$PATH
CURRENT=$PWD
cd `dirname $0`/../..
export HOME=$PWD
cd $CURRENT
export AppsMacRoot=$HOME/apps/mac
export GitD=$AppsMacRoot/git
export PATH=$GitD/bin:$PATH
echo Portable home has located in $HOME
echo Portable applications have located in $AppsMacRoot
export PS1="Portable:\W \u\$ "
bash
これを使えば大丈夫です。
Mac:mac me$ ./setPath.command
Portable Console is preparing environment variables.
Portable home has located in /Users/MyName/OneDrive/jtHiuPortable
Portable applications have located in /Users/MyName/OneDrive/jtHiuPortable/apps/mac
Portable:mac me$ which git
/Users/MyName/OneDrive/jtHiuPortable/apps/mac/git/bin/git
Portable:mac me$ git --version
git version 2.20.1
2019年2月26日追記:Finderからでもダブルクリックで起動できます。
-
OneDrive経由でMacに新規ファイルが追加される場合、パーミッションは自動的に755になります、が、Macで新規ファイルをローカルのOneDriveフォルダへ追加する際には、いつもと同じパーミッション付与動作になります。 ↩