Zoho Analyticshttps://www.zoho.com/jp/analytics/ は、クラウドベースのセフルサービスBI とデータ分析のソフトウェアです。
Zoho Analytics は、多くのクラウドデータソースの利用が可能ですが、kintone などのデータには対応していません。そこでZoho Analytics の外部データソースを追加する[Zoho Databridge]というゲートウェイモジュールを使い、kintone データを自動更新でZoho にフィードする方法を説明します。
Zoho Databridge には、CData JDBC Driver for kintone をデータベースとして設定しています。CData JDBC Drivers は150種類を超えるSaaS/NoSQL に対応しているので、kintoneをはじめ、Marketo、NetSuite など多様なデータをZoho Analytics で使うことが可能です。
Zoho Analytics アカウントの取得
https://www.zoho.com/jp/analytics/ から無償トライアルのアカウントを取得します。
Zoho Databridge のインストール
Zoho Databridge は、オンプレDB や他のJDBC データソースをZoho analytics にフィードするゲートウェイモジュールです。
https://www.zoho.com/analytics/help/import-data/databridge.html
Zoho Analytics にログインします。
[データのインポート/新しいテーブルの作成]をクリックします。
Zoho Databridge がインストールされていない場合、Databridge のダウンロードページが出ます。ここで自分のマシンに合ったDatabridge をダウンロードします。
Databridge Installation Key がダウンロード画面に出るので、コピーします。
.exe ファイルをダブルクリックで開き、Installation key を挿入してDatabridge のインストールを行います。
CData JDBC Driver for kintone のインストールと.jar ファイルの配置
JDBC Driver のインストール
https://www.cdata.com/jp/jdbc/ をインストールします。リンクからJDBC Driver 一覧に入り、kintone のアイコンをクリックします。
kintone JDBC Driver をインストールします。
Zip ファイルをクリックして、setup.jar ファイルを開きます。インストールを行います。設定はデフォルトで大丈夫です。
注)インストール時にJDBC Driver はマシン固有のId をベースにオンラインアクティベーションを行います。ドライバーのインストールはZoho Databridge を使用するマシンで行ってください。
ドライバー.jar ファイルの配置
CData JDBC Driver のインストールディレクトリから、cdata.jdbc.kintone.jar ファイルをZoho Databridge の/lib/driver ディレクトリ化にコピーして配置します。
CData JDBC: C:\Program Files\CData\CData JDBC Driver for kintone 2019\lib
Zoho Databridge: C:\Program Files (x86)\Zoho Databridge\lib\drivers
JDBC Driver が製品版の場合、cdata.jdbc.kintone.lic (ライセンス)ファイルも同様に配置します。
Zoho Analytics にkintone をデータセットとして設定
Zoho Analytics のWeb 画面に戻り、データソース追加画面を再度開き、[ローカルデータベース]を開きます。
ローカルデータソース設定を行います。
項目 | 入力値 |
---|---|
原因 | ローカルデータベース |
接続名 | 新しい接続の設定 |
Databridge | Databridge が設定されていると自動入力されます |
データベースの種類 | JDBC URL を使用して接続 |
ドライバークラス | cdata.jdbc.kintone.KintoneDriver |
JDBC URL | jdbc:kintone:User=myuseraccount;Password=mypassword;Url=http://subdomain.domain.com |
入力したら、[次へ]をクリックします。
インポートするデータの選択画面で、[テーブルの選択]ドロップダウンにkintone のアプリ一覧が出ているはずです。Analytics で使用するアプリを選択します。複数のテーブルを選択することも可能です。[次へ]をクリックします。
Zoho Analytics のデータベース設定で、プレビューを見ながらインポートするデータを選択(チェック)し、インポート名を必要があれば変更します。[次へ]をクリックします。
Databridge 経由のインポートの定期実行を設定できます。日単位や時間単位での実行が可能です。これを設定しておけば、kintone データが定期的に自動でリフレッシュされてZoho Analytics に取り込まれます。
定期インポート時の更新方法について細かく設定できます。kintone であれば、RecordId をキーにして、UPSERT ができます。
設定が完了すると、kintone データがZoho Analytics で使えるようになります。
Zoho Analytics でのkintone データのビジュアライズ作成
一旦、インポートするとkintone データは普通のテーブル型のデータですので、Zoho Analytics のGUI を使って、チャートやテーブルを作成することができます。
[Zia]なる自然言語クエリシステムもあるようです。
いまのところ日本語では利用できず、英語で自然言語でクエリができるようです。
まとめ
このようにZoho Databridge にCData JDBC Driver for kintone を組み合わせることで、kintone データをZoho Analytics でノーコードで使えるようになりました。このDatabridge とCData JDBC Driver は大変相性が良いツールです。
CData JDBC Driverは、同じ方法でZoho Databridge で利用可能です。是非お試しください。