サーバー環境をどうするべきか?
選択肢としては、以下の三つを考えました。
- 自前でサーバーを持つか
- AWS Chinaを利用する
- Hongtu Cloudを利用する
よほどの規模の会社でない限り、自前でサーバーを持つというのはあり得ない話だと思います。
コストもかかるし、構築した後でもサーバーをメンテナンスする人が必要になるのは、かなり辛いと思います。
次にAWSです。AWS Chinaは正式リリースでは無いものの、中国で既に使われ始めています。
ユニクロもAWS Chinaを使っているというのは有名な話だと思います。
こちらがその記事です。
ただ、それでも問題はあります。AWS Chinaはいつまでたっても正式版になりません。
それは、つまり、いつ撤退してもおかしくないということです。
勿論、Amazonが自ら撤退するということはないのですが、
中国政府の圧力により撤退させられるということは十分にありえます。
またユニクロの例も、Webの事業だけでこれから進出しようという方にはあまり参考になりません。
というのもユニクロは実店舗を持っているので中国政府に顔がききます。そこと比較しても仕方がないでしょう。
最後にニフティクラウド China。Hongtuです。
こちらはニフティクラウドと、CLARAオンラインが提携して中国で作っているサービスです。
AWSのようにビジネスをやり過ぎるということもなく、中国政府から睨まれるということもありません。
また、CLARAは中国のビジネス展開には慣れているので、サイトのリリース時にはコンサル料を払えば
サポートを受けられます。そのため、私はここを選択しました。
中国でWebのビジネスをする流れ
ICPの登録
1. グローバルIPアドレスを取得
2. DNSを登録
3. Webサイトを仮の形でもいいので構築
4. それを中国政府に提出して、閲覧してもらう
Alipayの申請(決済手段)
1. 現地で会社を設立
2. Webサイトを仮の形でもいいので構築
ICPライセンスの取得
1. Webサイトが完全リリースできる状態になったら、中国政府に報告する。
2. 数ヶ月ぐらい待つらしい。(この間にも営業はできる)
こんな感じで中国でのビジネスはかなり複雑なので、AWSを使って自分たちだけで
やるのはかなり難しいと思います。特にICPライセンスの取得というのが難易度が高いらしい。
この辺りは、AWSの人は全くサポートしてくれません。
ただ、AWSを使いながらCLARAにコンサルを依頼するというのもありだとは思います。
システム的にはAWSの方がいいので、ビジネス的なリスクを恐れない人はその選択肢もいいと思います。
Hongtuのシステム的な特徴
- SSLアクセラレーター、LBはhttps(443)で受けてwebにはhttp(80)というのができない
- システム内部でLBを使えない。例えばweb→DB2台の構成にする場合はLVSサーバーを構築する必要がある
- オートスケール機能はあるけど、あまりイケてないらしい。。。
- ロードバランサを通すとサーバーのFWは無視される
- ロードバランサーを通すと、httpsでは「X-Forwarded-for」を使っても送信元のIPを取得できない
- 価格はHongtuの方がAWSよりは安いみたい
rubyの情報
- 決済にはAlipayが人気でgemを使うと便利です
- 決済にはWeChatも人気でgemを使うと便利です
- 中国でのgemはこれを使うhttps://ruby.taobao.org