はじめに
こんにちは、READYFOR株式会社でプロダクトエンジニアとして働いている永井です。
この記事は READYFORアドベントカレンダー2022 における、13日目の記事になります!
この記事で目指すゴール
エンジニアでも事業貢献できるような開発施策の検討を行い、
効果の見込める施策を投下するまでのヒントが提示できる
かもしれません。
この記事を読んだらあなたも、自分が関わっているサービスに小さなことでも何かしら投じてみたくなることでしょう。
この記事を読むと幸せになるかもしれない人
- 事業にも興味があるエンジニア
- エンジニアと働いているPM
なぜするのか
事業に興味があるのだけれど、開発をメインに働いてばかりでまずどう動いたらいいかわからない・・・・・
そんな悶々とした気持ちを抱えたことはありませんか?
そんなあなたにはじめの一歩としておすすめなのが施策検討です!
おすすめポイントその1
- とりあえず一人でできる
おすすめポイントその2
- 課題を知ることで事業も知れる
おすすめポイントその3
- 自分でタネから花を育てるように、愛着が湧く
などなどありますが、いきなり事業計画を立てろと言われても難しいですよね。
スポットでの改善は取り掛かりやすく、歓迎もされるものだと思います。
どうでしょう?早速今日からでも手をつけてみたくなりましたか?
とはいえ何から始めたらいいの?
とはいえ、いきなり無限にあるアイデア野原に放り投げられても何から始めたらいいのかわかりません。
そこで、僕なりの勝利の方程式(通称JFK)をお教えします。
大まかな手順
ここでは、一般的なECサイトを例にとって説明します!
あなたは、お豆腐を販売するECサイトを提供する会社のエンジニア。
より多くの人に美味しいお豆腐を届けることを求められているとします。
さて、どうアプローチしていくのでしょうか?
1. 現状の問題点を探ろう!
そもそも、何がネックになっているを知ることはとても重要です。
どこがネックになっていて、そのネックを解消することでどのような影響があるのか。
理想は、数字とユーザー体験をもとに考えることだと思っています。
数字上の根拠と、実際にユーザーが感じるネックなポイントを掛け合わせて改善ポイントを見つけるということです。
どういうことか、ここでお豆腐の例をもとに考えてみましょう。
数字の根拠
- お豆腐をカートに入れる人は1000人いる
- その次の動作であるクレカ番号を入力を開始する人は650人だった
- さらにその次の住所を入力を開始する人は600人だった
- 実際に購入を完了させている人は580人だった
ユーザーが感じていること
- お豆腐をカートに入れたあと、クレカ番号を聞かれたけどすぐには入力できなかった
- 住所は覚えてるんだけど、クレカは覚えていない
- 全てを入力し終えたら達成感でそのまま買ってしまった
以上の結果を数字から得られたときにどう考えるべきでしょうか?
- カート→クレカで最も離脱してしまう人が多い
- 入力をし終えた人はほとんどの人が購入してくれる
つまり、
ネックはクレカの入力にある
その体験がより良くなれば多くの人が食べたいお豆腐を手に入れられる
と考えられます。
2. そこへのアプローチを考えよう!
では、どんな体験を向上できるアプローチがあるでしょうか?
- 先に住所を入力してもらうように変更する
- クレカの写真を取ると自動で入力してくれる機能をつける
- クレカを入力せずとも購入できる方法を導入する
などなど、さまざまなアプローチが考えられるかと思います。
アイデアは無限大なので割愛しますが、ここでポイントになるのは
いかに多くの体験を自分がしてきたか
だと思います。
- 例えば、あの時コンビニでタッチで支払い完了したけど楽だったなぁ
- この前Amazonで購入した時、ポチポチしただけで完了したなぁ
などなど、日常の良い体験がお豆腐をよりよく届けるヒントになるのです。
3. 効果を見積もろう!
良さそうなアイデアが出た。さぁ何をするか。
効果を見積もりましょう。
ここはいろいろな手法があるとは思うので、割愛します。
要するに、やるやら・優先度を決めるための工程です。
4. 検証しよう!
ここまできたら実践に移るのみです。
ここで気をつけたいのが、とりあえずABテストで!と安直に考えてしまうことです。
検証の方法はさまざまであり、ABテストが常に最適とは限りません。
適切な検証方法を考えるのもお仕事のうちです。
まとめ
ここまで、施策検討の流れを書いてきましたがいかがだったでしょうか。
最後にポイントとなるのは、この一連の流れは一方通行ではなくサイクルであるという点です。
施策は投下して終わりではありません。結果をもとに次のアクションを検討する必要があります。
ただ、はじめの一歩に立たなければそのサイクルに入ることさえできません。
この記事を読んで、エンジニアの皆さんが何か違う一歩を踏み出す気持ちになれたら嬉しいです。