#写真を撮るだけでリアルな3Dモデルをつくる方法
Appleのツールをつかって、かんたんに3Dモデルをつくります。

#リアルな3Dモデルをつくりたい
使える3Dモデルがたくさんあれば、ARやゲームのアプリケーションに使えます。
だけど、ARやゲームなどで自由に使える3Dモデルは、探してもなかなか少なかったりします(個人的見解)。
ダウンロードサイトなど見ても、綺麗なコンテンツは有料だったり。
#3Dモデルをつくるのは大変そう
と言って自分で作るには、3Dソフトでモデリングしたり変換したり、と、むずかしそう。
#AppleのRealityKitをつかえば写真を撮るだけでモデルができる
というところで、2021年にAppleが写真を撮るだけで3Dモデルをつくってくれるツールを出しました。
これがわりとかんたんで、リアルなオブジェクトをつくれます。
顕著な物体を認識して、背景や床からもきちんと分離してくれます。
#手法
###1、写真を撮る
手持ちのカメラ(iPhoneでオッケー)で、3Dにしたいものの写真を全方向から撮ります。
僕は普通にカーペットの上にぬいぐるみを置いて、横から360度、上からも半球型に覆うように撮りました。
条件は、
・なるべく明るいところで
・対象の全体がなるべく大きく写るように
・写真と次の写真の間で対象が70%以上オーバーラップするように、こまめに撮りました。
200枚撮りました。
macに送ってフォルダにまとめます。
###2、アップルのツールをダウンロードする
開発者サイトから入手できます。
Xcodeでビルドすると、HelloPhotogrammetryというファイルがproductフォルダにできますので、ファインダーで開いて場所を確認します。
###3、実行
<HelloPhotogrammetryのパス> <入力画像のフォルダ> <出力ファイルのパス .usdzをつける>
*ルートからの絶対パスが必要です。
これでUSDZモデルが生成されます。
200枚の写真で20分ぐらいかかりました。リンクをiPhoneでクリックすると、かめのUSDZモデルをARで試せます。
#3Dコンテンツの充実を
この手法で作ったモデルを3Dモデル共有サイトにアップしている人もいますし、
いろんな人がいろんなものをスキャンすることで、3Dモデルやコンテンツが充実していけばいいですね。
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Core MLやARKitを使ったアプリを作っています。
機械学習/AR関連の情報を発信しています。