ケーススタディGFPGAN
GFPGANは品質の良くない顔画像を綺麗にできる。
このPytorchモデルをCoreMLで画像出力できるようにしていく。
そのままではうまく画像にできない
CoreMLToolsを使ってPytorchモデルをCoreMLモデルに変換するとき、以下のようにして出力を画像に設定することができるが、通常このままではうまく画像が出力されない。
import coremltools as ct
dummy_input = torch.randn((1,3,512,512)).cuda()
jit_model = torch.jit.trace(model,dummy_input)
coreml_model = ct.convert(
jit_model,
convert_to="mlprogram",
compute_precision=ct.precision.FLOAT32,
compute_units=ct.ComputeUnit.CPU_AND_GPU,
inputs=[
ct.ImageType(name="image",
shape=dummy_input.shape,
bias=[-1,-1,-1],
scale=1/127.5)
],
outputs=[ct.ImageType(name="output")])
真っ黒が出力された結果↓ かなしい。
なぜかというと、
通常Pytorchモデル実行時には、モデル推論後に結果の後処理を行なって画像にしており、そのままモデルだけをCoreMLモデル変換すると、後処理を含まないからである。
後処理が必要
たとえば、torchの出力は-1~1に正規化されていたりするが、画像のピクセルレンジは0~255なので、そのまま画像にすると値が小さすぎて真っ黒な画像になる。
なので、結果の値に127.5をかけて、127.5を足すことで0~255に戻している。
# pytorchの後処理
_tensor = _tensor.squeeze(0).float().detach().cpu().clamp_((-1,1))
_tensor = (_tensor - (-1)) / (1 - (-1))
img_np = _tensor.numpy()
img_np = img_np.transpose(1, 2, 0)
img_np = (img_np * 255.0).round()
これはBasicSRのtensor2imgを使った後処理で、わかりにくいですが、要するに-1~1を0~1にして255をかけているということだと思います。
以下と同等だと思う。
output = torch.clamp(_tensor * 127.5 + 127.5, min=0, max=255)
CV2では(512,512,3)として扱う必要がありますが、CoreMLモデルに変換する際は4次元のshape(1,3,512,512)でいいので、ここではsqueezeとtransposeは必要ありません。
Pythonでラップモデルを作ってから変換
で、どうやって後処理をiOSで使えばいいかというと、swiftでmultiarrayを扱ってもいいのですが、CoreMLモデルに含めてしまいましょう。
変換前に後処理を追加したモデルクラスを作って変換します。
class CoreMGFPGAN(torch.nn.Module):
def __init__(self, gfpgan):
super(CoreMGFPGAN, self).__init__()
self.gfpgan = gfpgan
def forward(self, image):
gfpgan_out = self.gfpgan(image)
output = torch.clamp(gfpgan_out * 127.5 + 127.5, min=0, max=255)
return output
model = CoreMGFPGAN(gfpgan).eval()
あとは普通に変換すればいいだけ。
from coremltools.converters.mil.input_types import ColorLayout
ex = torch.randn((1,3,512,512)).cuda()
jit_model = torch.jit.trace(model,ex)
import coremltools as ct
coreml_model = ct.convert(
jit_model,
convert_to="mlprogram",
compute_precision=ct.precision.FLOAT32,
compute_units=ct.ComputeUnit.CPU_AND_GPU,
inputs=[
ct.ImageType(name="image",
shape=ex.shape,
bias=[-1,-1,-1],
scale=1/127.5)
],
outputs=[ct.ImageType(name="output")])
これで画像が出力されます。
変換例はこちら。
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