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ケーススタディGFPGAN

sampleimage.png

GFPGANは品質の良くない顔画像を綺麗にできる。
このPytorchモデルをCoreMLで画像出力できるようにしていく。

そのままではうまく画像にできない

CoreMLToolsを使ってPytorchモデルをCoreMLモデルに変換するとき、以下のようにして出力を画像に設定することができるが、通常このままではうまく画像が出力されない。

import coremltools as ct

dummy_input = torch.randn((1,3,512,512)).cuda()
jit_model = torch.jit.trace(model,dummy_input)

coreml_model = ct.convert(
    jit_model,
    convert_to="mlprogram",
    compute_precision=ct.precision.FLOAT32,
    compute_units=ct.ComputeUnit.CPU_AND_GPU,
    inputs=[
        ct.ImageType(name="image",
                     shape=dummy_input.shape,
                     bias=[-1,-1,-1],
                     scale=1/127.5)
    ],
    outputs=[ct.ImageType(name="output")])

真っ黒が出力された結果↓ かなしい。

スクリーンショット 2023-12-28 8.09.53.png

なぜかというと、
通常Pytorchモデル実行時には、モデル推論後に結果の後処理を行なって画像にしており、そのままモデルだけをCoreMLモデル変換すると、後処理を含まないからである。

後処理が必要

たとえば、torchの出力は-1~1に正規化されていたりするが、画像のピクセルレンジは0~255なので、そのまま画像にすると値が小さすぎて真っ黒な画像になる。
なので、結果の値に127.5をかけて、127.5を足すことで0~255に戻している。

# pytorchの後処理
_tensor = _tensor.squeeze(0).float().detach().cpu().clamp_((-1,1))
_tensor = (_tensor - (-1)) / (1 - (-1))
img_np = _tensor.numpy()
img_np = img_np.transpose(1, 2, 0)
img_np = (img_np * 255.0).round()

これはBasicSRのtensor2imgを使った後処理で、わかりにくいですが、要するに-1~1を0~1にして255をかけているということだと思います。
以下と同等だと思う。

output = torch.clamp(_tensor * 127.5 + 127.5, min=0, max=255)

CV2では(512,512,3)として扱う必要がありますが、CoreMLモデルに変換する際は4次元のshape(1,3,512,512)でいいので、ここではsqueezeとtransposeは必要ありません。

Pythonでラップモデルを作ってから変換

で、どうやって後処理をiOSで使えばいいかというと、swiftでmultiarrayを扱ってもいいのですが、CoreMLモデルに含めてしまいましょう。
変換前に後処理を追加したモデルクラスを作って変換します。

class CoreMGFPGAN(torch.nn.Module):
    def __init__(self, gfpgan):
        super(CoreMGFPGAN, self).__init__()
        self.gfpgan = gfpgan

    def forward(self, image):
        gfpgan_out = self.gfpgan(image)
        output = torch.clamp(gfpgan_out * 127.5 + 127.5, min=0, max=255)
        return output
        
model = CoreMGFPGAN(gfpgan).eval()

あとは普通に変換すればいいだけ。

from coremltools.converters.mil.input_types import ColorLayout
ex = torch.randn((1,3,512,512)).cuda()
jit_model = torch.jit.trace(model,ex)
import coremltools as ct

coreml_model = ct.convert(
    jit_model,
    convert_to="mlprogram",
    compute_precision=ct.precision.FLOAT32,
    compute_units=ct.ComputeUnit.CPU_AND_GPU,
    inputs=[
        ct.ImageType(name="image",
                     shape=ex.shape,
                     bias=[-1,-1,-1],
                     scale=1/127.5)
    ],
    outputs=[ct.ImageType(name="output")])

これで画像が出力されます。

sampleimage.png

変換例はこちら。

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