1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

RAMユーザーのIPアクセス制限について

Posted at

はじめに

Alibaba Cloudの運用小ネタシリーズ 4つ目の投稿になります。
今までは、下記の運用小ネタをご紹介させていただきました。
① [運用小ネタ] RAMとECSのTag機能でECSインスタンスを保護する
② [運用子ネタ]「もう勘弁してよ、このECSインスタンを作ったのはだれ ?」と悩んでいる方へ
③ [運用小ネタ]RAMのパスワード再入力回数を設定して、アカウントロックを試してみる

今回はRAMユーザーのIP制限の話になります。

Alibaba Cloud上のシステムを運用する際に、Alibaba CloudへのアクセスをIPベースで制限したい場合があります。今まではRAMポリシーのConditionで制限する方法しかなかったですが、つい先日RAMユーザーのセキュリティを設定するだけで、Alibaba Cloud管理コンソールへのアクセスをIPアドレスのホワイトリストで制限できるようになりましたので、それぞれのやり方及び注意点をご紹介したいと思います。

RAMポリシーの適応条件(Conditon)で制限する方法

ConditonでIPを制限する場合、公式ページの【ポリシーの例】のようなConditonをRAMポリシーに追加して、そのポリシーをRAMユーザーに付与すればいいです。
※ Conditonの条件キーワード acs:SourceIpを利用

{
  "Version": "1",
   . . .
   . . .
  "Condition": {
      "IpAddress": {
          "acs:SourceIp": ["42.120.88.10", "42.120.66.0/24"]
  }
}

注意点
1: 該当ポリシーが適応されたRAMユーザーでの管理コンソール画面へのログオンは止められません。
 ※ ログオン後、詳細なデータ(ECSインスタンスの数とか)が表示されないようになっている
 ※ そのRAMユーザーのAccessKeyを利用する場合は、API実行自体ができてしまいますが、データは取得できないようになっています。
2: acs:SourceIpの値が特定のIPアドレス(サブネットマスク /32)の場合, IPの最後に /32 を書いたら識別できなくなります。

RAMユーザーのセキュリティの設定で制限する方法

つい最近リリースされた便利な機能で、RAMユーザーのセキュリティを設定するだけで、管理コンソール画面へのログオンできるIPを制限できます。

設定方法は非常に簡単で、下記のように、RAMの「サブユーザーのセキュリティの設定」の「接続許可 IPアドレス」欄に(ホワイトリスト形式)許可するIPを設定するだけです。
※ サブネットマスク /32 の場合は省略しても構いません。
ip_access_control.jpeg

許可されていないIPから管理コンソールへログオンすると、下記にようなエラーメッセージ 「ログオンが禁止されています。あなたのIPアドレスはホワイトリストにありません。」が表示され、ログオンできません。
result.jpeg

注意点
1: すべてのRAMユーザーに適応されます。
2: RootアカウントとAccessKeyはこの設定による制限が適応されません。

最後

今回はRAMユーザーのIP制限について簡単にご紹介させていただきました。RAMユーザーのAccessKeyまでIP制限したい場合はRAMポリシーのConditionの利用をおすすめしますが、管理コンソールへのログオンだけ制限したい場合は、RAMユーザーのセキュリティを設定するだけでいいと思います。
皆さんがAlibaba Cloudを利用される際に、この記事が少しでも役に立てたら嬉しいです。

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?