はじめに
この記事はKDDI Engineer Advent Calendar 2020の最終日の記事です。
最終日なので何か万人に役立つ素晴らしい記事を!と意気込んでみたものの、そんなネタを持っていなかったので、ゆるい感じでお届けしたいと思います。
今年はいろいろあって、3Dスキャナー使って様々な人のリアルな3Dアバターを作成しまくりました。また、アバターにお手軽に動きを追加して、Unityで動かす方法を学んで、ARアプリを作りました。
チームの同僚や先輩から頂いたアバタースキャンエンジニア
という称号に恥じないよう、ARアプリ開発で得たおもしろノウハウを記事にしていこうと思います。
この記事では、3Dスキャンからのアバター作成、 EZ
にアバターに対してボーンとモーションの追加・設定し、Unityに取り込んで DO DANCE
するまでの概要と開発環境・利用した3Dスキャナーを紹介していきます。
作ったもの
この記事用にQiitaのキャプチャ画像を背景にして3DアバターがUnity内でDANCE
するだけのシンプルなサンプルを作りました。
おおまかな作業の流れ
- iPad+Structure Sensorで全身を3Dスキャン
- itSeez3Dでクラウドで3Dモデルを書き出し・ダウンロード
- 3DモデルをBlenderで読み込み・整形・ファイル形式変換
- Mixamoで3Dモデルにボーンとアニメーションをつける
- Unityに3Dモデルを読み込み
- UnityでAnimator、Prefabを設定
- UnityでEZ DO DANCEしてみる
開発環境
普段利用しているMac Book Proに外付けGPUを接続して利用しています。
(https://www.apple.com/jp/shop/product/HM8Y2J/A/blackmagic-egpu より画像を引用)
- Mac Book Pro 13(Catalina 10.15.5) + Blackmagic eGPU
- Unity(2018.4.12f1)
- Blender(2.82)
3Dスキャナー構成
- iPad Pro 11 + Structure Sensor mark Ⅱ
- iPadに外付けの赤外線デプスカメラを接続して利用しています。
- itSeez3D
- スキャン用のアプリです。
(https://store.structure.io/buy/structure-sensor-mark-ii より画像を引用)
利用したサービス
-
Mixamo
- 3Dモデルに簡単にボーンを設定し、モーションを付けることができるAdobeの無料サービスです。
- 2020/12現在ではこのサービスを通して作成したモデルの商用利用も可能ということになっています。
まとめ
全体では結構なボリュームになりそうなので、まず今回は作ったもの、大まかな作業の流れ、使用したツールやデバイスを概要編として紹介しました。
そこからUnityでEZ
にDO DANCE
するまでの全体像をざっくりイメージいただければ幸いです。
今後、シリーズものとして各作業工程の詳細な内容をコツコツと記事化していく予定です!