要約
- 社内で月1回程度、LT形式の勉強会を企画・開催してきた
- 大切にしてきたことは「楽しくやる」「内容の充実を図る」「継続する」
- 企画者で振り返りを実施し、聞き手(インプット側)にとっての価値を高める施策を今後のTODOとした
はじめに
こんにちは、エンジニアの @jnamix です。
今年の4月から、同僚と2人で月1回程度、LT形式の社内勉強会を企画・開催してきました。
この記事では、これらの勉強会について振り返りたいと思います。
実施内容
概要
月に1度・1時間、オンラインでのLT会という形で実施しました。
毎回テーマを決め、事前に告知した上で発表者を募りました。
当日、発表者は5分の持ち時間で、設定されたテーマに因んだ事柄について発表します。
テーマ
実施したテーマは以下の通りです。
テーマの選定や当日の進行は、主に私と同僚の2人で担当しました。
月 | テーマ |
---|---|
4月 | テーマ自由 |
5月 | PHP |
6月 | JavaScript/TypeScript |
7月 | テーマ自由 |
8月 | データベース |
9月 | テスト |
10月 | テーマ自由 |
11月 | AI |
12月 | クラウド(予定) |
目的
組織の技術的な成長機会を創出する
エンジニアの技術の習得には、本人のインプットとアウトプットの両方が欠かせないと考えています。
その機会を、組織全体へ安定的に提供することで、(私も含め)各自の技術的な成長を促進するねらいがありました。
下記に示す通り、この意図は勉強会自体の設計にも反映されています。
- 業務で扱う要素技術を中心にテーマを選定
- インプットすることで得られるメリットを大きくする
- 複数の発表者を募るLT形式を採用
- 複数人の発表を想定し、アウトプットのチャンスを増やす
- 持ち時間を短くし、アウトプットのハードルを低くする
- 定期的に継続して開催
- 安定した学習・発表機会を提供する
大切にしていること
1. 楽しくやる
楽しくやる、これが何より重要だと考えます。
私はほとんどの回で座長を務めましたが、開催中は可能な限り気持ちの良い進行ができるよう努力をしました。
具体的には、
- 発表前後は拍手をする・求める(オンラインならボタンでも)
- 質疑応答のタイミングなどを利用して、ポジティブなフィードバックを提供する
- 質疑応答の時間を可能な限り余らせない配慮をする
といった基本的なことではありますが、準備などに時間を割いてくれた発表者それぞれにリスペクトの気持ちを持った上で、参加者全員に楽しく感じてもらえるようなやさしい場を提供できるように工夫しました。
2. 内容の充実を図る
参加者にとって、学びのある勉強会にできるように努力しました。基本的には、発表の質と量の両方を追求する戦略を取りました。
例えば特定のテーマを設定した場合、テーマに近い技術を業務で扱っているチームに個別で声をかけました。具体的には、
-
PHP
がテーマのとき → PHPのアプリをメインで運用しているチームへ声をかける -
JavaScript/TypeScript
がテーマのとき → Next.jsで開発しているチームへ声をかける
というような形です。このようにすることで、より専門性や実用性の高いナレッジが広められることを期待しています。
一方で、一回あたりの発表者は多ければ多いほど良いと考えているため、テーマによる発表内容の制限を最大限に緩和しました。毎回、選定したテーマについて、その「要素」があれば発表してよいと案内しています。例えばPHP
がテーマの場合、業務で扱っているLaravelのWebアプリから接続しているデータベースについて語る、みたいな発表もOKとしています。また、発表内容を制限しないテーマ自由の勉強会も定期的に開催することにしています。
3. 継続する
この勉強会を定期的に開催することは、組織の技術的成長のための「扉を開放する」状態を維持することであり、私自身それに価値があると感じています。
将来的に、この勉強会をある程度続けていくと、発表者が固定化されてしまったり、参加者が減ってしまったりと、マンネリ化を感じてしまう場面があるかもしれません。しかし、そうなったとしても開催は続けよう、ということを決めています。「扉を開放する」には、続けるしかないためです。
もし、うまくいかなくなったときは、とにかく続けることを前提として、改善策を検討したいと思っています。
振り返りと今後について
先日、この勉強会について企画を共にした同僚と振り返りを実施し、今後の方針について話し合いました。
聞き手にとっての価値を高める
これまで、勉強会の内容については、主に発表者や発表内容を中心にケアしてきました。一方で、聞き手がどう感じたかや、どのようなモチベーションで参加しているかを十分確認できていなかったところが反省点でした。
発表には聞き手が欠かせないため、彼らのフィードバックは非常に重要です。そこで、下記のようなTODOがリストアップされました。今後の勉強会の開催にあたって、取り組みたいと考えています。
- 参加者数を計測し、企画の指標としてウォッチする
- 勉強会終了後にアンケートを取り、フィードバックを得る
- テーマを募集し、勉強会の企画に反映する
おわりに
今後も、組織の技術的成長に少しでも貢献できたらと思います。
まずは、この勉強会を継続すること。個人的には、LTのようなプレゼン形式でない勉強会にもチャレンジしてみたいと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。