数値解析ライブラリScipyのstatsを使えば,様々な統計量を簡単に使うことができます.しかし,資料が分散していたり,記事が英語だったりで,いざ統計量を使いたいというときにパッと使えなかったりします.
本記事は統計でもよく使う カイ二乗分布/t分布/正規分布/F分布 の使い方について,簡単にまとめています.Pythonで統計量を使う際の早引きとなれば幸いです.
Scipy.statsのインポート
t分布などの名前がシンプルなので,名前かぶりを防ぐよう下記でインポートしておきます.
import scipy.stats as sps
下側累積確率を指定してパーセント点を得る

# カイ二乗分布(q : 下側累積確率,df : 自由度)
sps.chi2.ppf(q = 0.95, df = 4)
# t分布(q : 下側累積確率,df : 自由度)
sps.t.ppf(q = 0.95, df = 4)
# 正規分布(q : 下側累積確率)
sps.norm.ppf(q = 0.95)
# F分布(q : 下側累積確率,dfn : 自由度ν1,dfb : 自由度v2)
sps.f.ppf(q = 0.95, dfn = 3, dfd = 2)
パーセント点を指定して下側累積確率を得る

# カイ二乗分布(x : パーセント点,df : 自由度)
sps.chi2.cdf(x = 0.710723, df = 4)
# t分布(x : パーセント点,df : 自由度)
sps.t.cdf(x = 2.13184, df = 4)
# 正規分布(x : パーセント点)
sps.norm.cdf(x = 0.710723)
# F分布(x : パーセント点,dfn : 自由度ν1,dfb : 自由度v2)
sps.f.cdf(x = 19.164292, dfn = 3, dfd = 2)
参考サイト