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Service Workerとクロスドメイン

Last updated at Posted at 2018-12-02

強力かつ柔軟なクライアントサイドキャッシュを適用できるService Workerですが、ブラウザ内で動くJavaScriptである以上、クロスドメインによる制約がかかってきます。

クロスドメインなソースからWorkerの登録

Service Workerはnavigator.serviceWorker.register(pathToJs)で登録しますが、このpathToJsにはクロスドメインなURLは渡せません

ただ、アセットだけ別サーバに置いているような場合など、クロスドメインで登録したくなることがあるかもしれません。このような場合、

  1. 同じドメインあるいはBlobの形で、「importScripts()するだけのService Worker」を登録する
  2. importScripts()はクロスドメインでも問題なし

という2段階を踏むことで、クロスドメインに置いたJavaScriptのコードをService Workerとして登録することが可能となります。

クロスドメインなリクエストのキャッシュ

ワーカーを導入できれば、キャッシュ管理も可能です…が、やはりクロスドメインには注意点が多々あります。

opaqueなレスポンス

CORSに対応していないサーバに対してfetch(url)としても失敗するだけですが、専用のモードがあって、fetch(url, {mode: 'no-cors'})とすればfetch自体は成功します。

ただし、CORS外で情報が漏れないように、fetch(url, {mode: 'no-cors'}).then(request => ...)で返ってくるrequestオブジェクトは、opaque(不透明)になっていて、リクエストしたURL以外、ほとんど情報が得られません。

  • cache.add('https://crossdomain.example/some-asset')のようにした場合、内部的にはfetchを実行していますが、成功/失敗すら情報が得られないので、キャッシュには追加されません。
  • opaqueなレスポンスをcache.put()した場合、キャッシュに追加はされますが、リクエスト失敗でも問答無用で追加されてしまいます

ということで、CORS非対応なリソースをキャッシュさせる場合は、時折破棄するなどしないと、たまたま踏んづけたエラーが残り続けるというまずい事態も発生しかねないので要注意です。

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