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Ruby on RailsAdvent Calendar 2018

Day 10

Relation or Enumerable?

Last updated at Posted at 2018-12-09

Railsで引いてきたリレーションには、Enumerableとして使うこともできます。状況によって、どちらがいいのか考えてみましょう。

概論

リレーションとして使う

Model.where(条件)としてもその場でSQLが実行されるわけではなく、必要になるギリギリまで遅延されます。データとして欲しい最終形によって、

  • モデルの配列のように使う
  • countsumでDBレベルの集計をかけて、結果を取る
  • pluckで必要な列だけ抽出する

のように、多様なアクセスができます。集計はDBレベルで行われますので、SQL文を投げることとなります。

Enumerableとして使う

上で「モデルの配列のように使う」とありましたが、.eachもありますし、Enumerableとして.mapなどの集計メソッドを使うことも可能です。これはいったんテーブルを引いて、結果を全部展開してから実行します。

ケーススタディ

巨大なデータセットの場合→リレーションとして処理

処理すべきデータが数十万件あるような場合には、Enumerableとして処理しようとすれば、そのデータを全件転送する必要がありますが、転送だけでも明らかに負担となります。このような場合は、リレーションのまま集計関数をDBに投げて、結果だけ取得したほうが効率的です。

件数取得→sizeがよさげ

リレーションの長さを取得するには、countlengthsizeの3つのメソッドがあります。

  • count→DBにCOUNTクエリを投げる
  • length→(データがなければ全件取得して)数を数える
  • size→データが取得済みならlength、なければcountソース

ということで、前後でのリレーションの使用状況が不明ならsizeを使うのが無難な気がします。

リストのhas_many→Eager Load+Enumerableで処理する

リストからさらにリレーションをたどるような場合、N+1クエリが問題となりますが、リレーションのままmaximumなどを投げると、これもN+1クエリとなります。includesなどで子リレーションをロードしておいた上で、データアクセスはEnumerableとしてその集合内に対して行う、というようにすれば、DBアクセスの回数は最小限となります。

一部の列のみの取得→Rails 5ではpluckで問題なし

Rails 4までは、pluckは必ずデータベースにアクセスするようになっていましたが、Rails 5では、すでにリレーションを読み込み済みの場合、そちらを参照するようになります。なので、リレーションが読み込み済みかどうかにかかわらずpluckを使って問題ありません。

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