逆ジオコーディングに使っていたライブラリを、Google Mapsからfinds.jpのものに乗り換えました。
きっかけ
それは、ゴールデンウィーク中にGoogleから届いた1通のメールがきっかけでした。
いわく、Google Maps APIが「Google Maps Platform」になるので、課金方法などが変わる、ということでした。そして、メールを確認してみると、今までの使い方では新方式で有料となってしまう、ということが判明しました。
- 従来…APIごとに無料分を判定
- 新方式…それぞれのAPIを通じて無料分を共有
調べてみると、各APIで大幅に無料分が削減されているのですが、いま問題になっているプロジェクトでは、逆ジオコーディングの使用量が多く、これだけで(新プランの無料枠である)200ドルを突破してしまうことが判明しました。
finds.jpへの乗り換え
そして、調べてみると、農研機構が研究成果として逆ジオコーディングサービスを提供していることが判明しました。
見本ではエントリポイントがhttp://
となっていますが、ちゃんとHTTPSにも対応したとのことで、そこをhttps://
に書き換えればMixed Contentの問題も発生しませんでした。そして、JSONPに対応しているので、クロスドメインも気にせずアクセスできます(なお、callback=
ではなくjsonp=
なので、そこは要注意です)。また、Google Mapからの乗り換えで引っかかりそうな箇所として、経度はlng
ではなくlon
という名前の引数で渡します。
なお、利用制限は「10万回/日」ということなので、よほど組織的に使うのでなければ問題はないと思います。
こっちのほうが便利かも
Googleのサービスとは違って、もちろん日本限定ではあるのですが、逆に日本に限定したから便利な面もあります。
- 返り値は日本の地名の構造に合わせて、「都道府県」「市区町村」「町名」「番地」の4段階となっています(「番地」の利用の際には注意が必要です)。
- 都道府県や市区町村については、自治体コードもセットで取れます。