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AIは万能ではない? 若手エンジニアが経験値を得る機会を奪っている可能性

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はじめに

AIを活用していますか? ちょっと分からないことや欲しいプログラムがある時に適当に聞くと、嫌な顔ひとつせずに気前よく回答してくれて便利ですよね?

それまでは、忙しそうな先輩の顔色を伺って、話しかけても大丈夫そうなタイミングを見計らって、あらかじめ要点をまとめておいた質問を持っていって、緊張しながら質問して、よく分からなくても一旦引き下がって調べて…なんてことをしていなかったでしょうか?

もうそんな生活には戻りたくないし戻れないとは思うのですが、ここに重大な罠、つまり 若手エンジニアが本来経験すべき重要な学びの機会を奪っている可能性 がないか、考えてみたいと思います。

エンジニアの仕事の本質とは?

エンジニアの仕事は、顧客や上司など、誰かから依頼を受け、その依頼通りの成果物を期日通りに作り上げることです。ただコードを書くだけでなく、相手の要望を理解し、それを実現するための最適な方法を考え、形にする。それがエンジニアの仕事の醍醐味と言えるでしょう。

あいまいな依頼とコミュニケーションの重要性

顧客が「ボタンを押したら画面が切り替わる機能」を希望したとします。一見シンプルに見えますが、実際には考慮すべき点が山ほどあります。

  • どのようなボタン? (デザイン、サイズ、配置)
  • どのように画面が切り替わる? (アニメーション、エフェクト)
  • エラー処理はどうする?

このように、依頼内容を具体化し、認識を一致させるためには、顧客とのコミュニケーションが不可欠です。技術力と同じくらい、あるいはそれ以上に、コミュニケーション能力がエンジニアには求められます。

AIはコミュニケーションの機会を奪う?

AIは、コードの自動生成やバグの検出など、開発作業を効率化する強力なツールです。しかし、顧客とのコミュニケーション、つまり「認識合わせ」や「感情の理解」はAIの得意分野ではありません。

従来、若手エンジニアは、先輩エンジニアに質問したり、顧客との打ち合わせに同席したりする中で、自然とコミュニケーション能力を磨いてきました。しかし、AIに頼りきりになると、こうした経験を積む機会が減ってしまう可能性があります。

経験不足が招くリスク

コミュニケーション不足は、認識のずれを生み、手戻りや品質低下に繋がります。

  • 顧客の意図を汲み取れず、期待と異なる成果物を納品してしまう。
  • チームメンバーに状況を正確に伝えられず、開発が遅延する。

このような事態を防ぐには、AIに頼り切るのではなく、自らコミュニケーションを取り、経験を積むことが重要です。AIはあくまでもツールであり、それを使いこなすのは人間です。

まとめ

AIはエンジニアにとって非常に便利なツールですが、あくまでもツールです。コミュニケーション能力など、AIでは補えないスキルを身につけることが、エンジニアとして成長するために不可欠です。

若いうちから積極的にコミュニケーションを取り、経験を積み重ねることで、AIを使いこなしながら、より良い成果物を生み出すエンジニアを目指しましょう。

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