Docker で標準と違うブリッジ・ネットワークを使う #Docker

やってみたことを淡々と。

環境

Docker 1.9.1
Ubuntu 15.04

参考

network create

実行

作成

作成の基本形はこんな感じ。

$ docker network create \
    --driver=bridge \
    --subnet=172.30.0.0/16 \
    --gateway=172.30.0.8 \
    mynet
de40d30a63ab9b17df4c4f8ad1c93d176b56f44afe314635f0f96f44afe314635b07fb602b07fb602de40d30a63ab9b17f3d3

実行するとネットワークの ID が出力される。

補足

--subnet を省略すると Docker 標準ブリッジの 172.17.0.0/16 を起点に 172.18.0.0/16 , 172.19.0.0/16 と、繰り上げた値が自動的に設定される。
--gateway を省略するとネットワーク範囲のうち、一番値の小さなものが自動的に設定される。
上では使っていないが -o com.docker.network.bridge.name=bridgename とすることで、ブリッジの名前を設定することができる。
- 標準では br-XXXXXXXXXXXX 形式の名前が付く。この 12桁の X はネットワーク ID の先頭部分が入る。

確認

Docker が管理するネットワークを一覧表示するには docker network ls を使う。

$ docker network ls     
NETWORK ID          NAME                DRIVER
f3c95be71222        none                null                
109db1b78591        host                host                
de40d30a63ab        mynet               bridge              
795b9950cbed        bridge              bridge

ip コマンドで確認するとこんな感じ。

$ ip route
172.17.0.0/16 dev docker0  proto kernel  scope link  src 172.17.0.1 
172.30.0.0/16 dev br-de40d30a63ab  proto kernel  scope link  src 172.30.0.1

作成時に設定したサブネットの値に br-XXXXXXXXXXXX 形式の名前でブリッジが登録されている。

ネットワークの詳細は docker network inspect mynet で確認できる。

$ docker network inspect mynet 
[
    {
        "Name": "mynet",
        "Id": "de40d30a63ab9b17df4c4f8ad1c93d176b56f44afe314635f0f96f44afe314635b07fb602b07fb602de40d30a63ab9b17f3d3",
...

使用

使用するには docker run 時に --net オプションで作成したネットワークを指定する。

$ docker run --net=mynet ubuntu

ip route で確認すると、作成したネットワークの範囲にコンテナが収まっていることがわかる。

$ docker run --net=mynet ubuntu ip route
default via 172.30.0.8 dev eth0 
172.30.0.0/16 dev eth0  proto kernel  scope link  src 172.30.0.1

削除

削除は docker network rm 。

$ docker network rm mynet

ちなみに使用中のネットワークを削除しようとするとエラーが出る。

$ docker network rm mynet 
Error response from daemon: network mynet has active endpoints