#はじめに
最近はローカルに構築したTeX環境を使うことがめっきりと減りOverleaf上で行うことが多くなりました。英文論文等ならこれでまったく問題ないんですがやはりどうしても日本語原稿を作る必要があることがありOverleafに一本化したいな~と思いやってみました。Overleafの日本語化はちょこちょこネットにも転がっていますがせっかくなのでもう少し実用に踏み込んだところまでやってみます。
読むのが面倒な人はテンプレートを貼っておくのでご利用どうぞ。
Overleaf版IEICE総合大会テンプレート
#目次
- やり方
- 困ったら
#1. やり方
以下の環境で動作を確認しています。
- オンラインLaTeXエディタOverleaf
- IEICE総合大会テンプレート
- 新規プロジェクトを作成し、中に以下の"latexmkrc"ファイルを作成する
$latex = 'platex';
$bibtex = 'pbibtex';
$dvipdf = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex = 'mendex %O -o %D %S';
$pdf_mode = 3;
$ENV{TZ} = 'Asia/Tokyo';
$ENV{OPENTYPEFONTS} = '/usr/share/fonts//:';
$ENV{TTFONTS} = '/usr/share/fonts//:';
- 左上の"メニュー"からコンパイラを"LaTeX"に変更する
- 学会で配布されている指定のテンプレート、クラスファイル等をアップロードして使用する
#2. 困ったら
#####1. メインドキュメントが読めているのになぜかエラーになる
クラスファイルの方で文字化けしている可能性があります。日本語原稿ではクラスファイルの方で図表のキャプションや参考文献の書き方を指定していることが多く、ここが文字化けしていると本文が文字化けしていなくてもエラーになるようです(これに気づかず一旦ハマった)。UTF-8に対応したテキストエディタ等で読み込みなおしてから貼り付ければ問題なく動作します。
#####2. PDF図が表示されないor変な位置に表示される(Cannot determine size of graphic in (fig名) (no BoundingBox).)
古いテンプレートでは図をepsで貼ることを想定しており、PDF図に対応していない場合があります。この場合ヘッダにdvipdfmxを追加し図挿入の記述も多少変更する必要がある場合があります。eps用の出力パッケージが既に使用されている場合は衝突することがあり、この場合コメントアウトしてください。
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
% \usepackage{epsfig} %コメントアウト
\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[width=0.8\linewidth]{fig/figure.pdf}
%\epsfig{file=fig/figure.eps}
\caption{図の貼り方}
\end{figure}
#参考文献
Overleaf v2 で日本語を使用する方法
https://doratex.hatenablog.jp/entry/20180503/1525338512