ブロックチェーンとは?
ブロックチェーンとは、ビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)に用いられている基盤技術のことです。
ブロックチェーン=仮想通貨ではありません。
ブロックチェーンは技術のことです。
今回は、ブロックチェーンを構成する主な4つの技術である、
①暗号化技術
②コンセンサスアルゴリズム
③ピア・トゥ・ピア(P2P)
④DLT(分散型台帳技術)
について1つずつ解説していきます。
①暗号化技術
暗号化技術とは、
1回ごとのトランザクション(取引)ごとに暗号化される技術のことです。
これにより、1トランザクションごとのセキュリティ対策が施させます。
ブロックチェーンの暗号化技術は、ブロックチェーンという名前の通り、
暗号化されたトランザクションをブロック管理します。
例えると、引越しの際に
衣服など関連したものを詰めるイメージです。
図解すると下のようなイメージになります!
実際に、ブロックチェーンの技術が使用されているビットコインを例に出すと
1つのブロック(箱)の中に、暗号化されたトランザクションが4200件入ります。
そして、暗号化されたトランザクションがブロックいっぱいになると、
新たなブロックの中に箱詰めされます。
この暗号化されたブロックを順番が分かるように、チェーンで繋いで管理する。
これがブロックチェーンの暗号化技術です。
②コンセンサスアルゴリズム
コンセンサスアルゴリズムとは、
暗号化されたトランザクションを箱詰めする際のルールのことです。
コンセンサスアルゴリズムにはいろんな手法がありますが、
ブロックチェーンの場合、
暗号化されたデータをブロックに詰める際に、
・これでブロックにして良いか?
・本当にこのブロックに正しい情報が入っているのか?
等のように、
全員で確認してからブロックに詰めるのがブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムです。
先ほどの暗号化技術の時に説明した例を用いて説明すると、
衣服をダンボールに入れてしまう前に、
全員で他のものが入っていないか確認し、
全員がOKを出したら封を閉じて箱詰めするイメージです。
こうすることで、
取引の連続性を保ち、過去データの改ざんを防ぐことが出来ます。
③ピア・トゥ・ピア(P2P)
P2Pとは、クライアント=サーバー型とは異なり、特定のサーバーやクライアントを持たずにノードと呼ばれる各端末が対等に直接通信することで、ユーザー同士の情報共有や決済のやりとりを可能にするネットワークのことです。
このP2Pネットワークによって、先ほど説明した
全員で確認するというブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムを可能にしています。
銀行のATM、株式の取引所などはサーバーがダウンして全体が機能しなくなる事が時々ありますが、P2P技術で分散型のネットワークを作ると、どこかで不具合が起きて全体が機能しなくなるような事態をなくす事ができます。
④DLT(分散型台帳技術)
DLTは、Distributed Ledger Technologyの略で、
台帳を共有して分散管理する仕組みのことです。
以下のように、全員がそれぞれのデータを持つ事で、もし一箇所で誰かのデータを消されたとしてもみんながデータを持っている事でそのリスクを回避する事ができます。
また、DLTの最大の利点は、データ改ざんへの強さです。
どこかでデータを改ざんされたとしても、他の人とのデータの相違が生まれることになるからです。
なので、全員の台帳が一斉に改ざんさせられない限り、改ざんが事実上不可能になります。
だからこそ、
ブロックチェーンではデータの改ざんされないことが担保されています。
終わりに
今回は仮想通貨などに使用されるブロックチェーンについて解説しました。
ブロックチェーンは今後仮想通貨以外にも用いられていく技術だと思うので、
是非参考にしてみてください!
参考にした記事
・坪井 大輔『WHY BLOCKCHAIN なぜ、ブロックチェーンなのか?』2019年
・https://www.nttdata.com/jp/ja/services/blockchain/001/