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【Flutter】テキスト中のURLに自動でリンクをはる方法

Last updated at Posted at 2023-04-27

はじめに

テキスト中のURL部分を自動でハイパーリンク化する方法をご紹介します。

目標

テキスト中のURL部分に自動でリンクをはる。
URL部分をタップすると、URLが示すWebページに遷移する。

実装

FlutterにおけるTextウィジェットのソースコードは次のようになっており、TextSpanウィジェットから構成されていることがわかります。

Widget result = RichText(
  ...
  text: TextSpan(
  style: effectiveTextStyle,
  text: data,
  children: textSpan != null ? <InlineSpan>[textSpan!] : null,
  ),
);

ここで、TextSpanにはユーザによる操作に対する処理を登録するrecognizerというプロパティがあります。

したがって、今回の目標である「URL部分をタップしたらリンク先に遷移する」という機能は、TextSpanにタップ時の処理を設定することで実現できます。

URLをタップするとリンク先に遷移する処理の実装

 タップ時の処理については
TextSpan
recognizerプロパティを設定することで実現できます。
指定したURLに遷移する機能はurl_launcherというパッケージを使用して実現します。

仮にURL文字列をurlTextとすると、リンク先への遷移処理は次のようになります(コードサンプルでは外部ブラウザを使用するよう指定しています)。

await launchUrlString(_encadedUrl,mode: LaunchMode.externalApplication);

またTextSpan
recognizerにタップされた時の処理を実装するには、TapGestureRecognizerを使用します。

したがって、テキストをタップした際、そのテキストの文字列が示すWebページに遷移するには、次のような実装を行う必要があります。

final _recognizer = TapGestureRecognizer()
  ..onTap = () async {
  await launchUrlString(_encadedUrl,mode: LaunchMode.externalApplication);
  };
final _textSpan = TextSpan(
  text:  'urlText',
  recognizer:  _recognizer,
);

URLのエンコード処理を追加した結果は次のようになります。

final _encadedUrl = Uri.encodeFull('urlText');
final _recognizer = TapGestureRecognizer()
  ..onTap = () async {
  await launchUrlString(_encadedUrl,mode: LaunchMode.externalApplication);
  };
final _textSpan = TextSpan(
  text:  'urlText',
  recognizer:  _recognizer,
);

これで urlTextという文字列をタップしたときに、 urlTextというURLが表すリンク先に飛ぶ処理が実装できました。

テキストからURL部分を自動で抽出する処理の実装

任意のテキスト中のURL部分を自動でハイパーリンク化するためには、テキストからURL部分を抽出する必要があります。

URLの正規表現を仮に次の様に設定します(実装の目的によって自由に変えて構いません)。

static RegExp get _urlRegExp => RegExp(
  r"(http(s)?:\/\/[a-zA-Z0-9-.!'()*;/?:@&=+$,%_#]+)",
  caseSensitive: false,
);

この正規表現を使って、正規表現にマッチする部分はリンクとして、マッチしない部分はノーマルなテキストとしてTextSpanを生成し、最終的にはTextウィジェットの形にすることを目指します。

文字列が与えられた時に前述のrecognizerをセットしたTextSpanを返却するメソッドgenerateLinkTextSpanを以下の様に定義します。

TextSpan generateLinkTextSpan(String url){
  final _encadedUrl = Uri.encodeFull(url);
  final _recognizer = TapGestureRecognizer()
    ..onTap = () async {
    await launchUrlString(_encadedUrl,mode: LaunchMode.externalApplication);
  };
  final _textSpan = TextSpan(
    text:  url,
    recognizer:  _recognizer,
    //style: リンク部分のテキストスタイル
  );
  return _textSpan;
}

また、URLでない文字列が与えられたときにノーマルなテキストのTextSpanを返却するメソッドgenerateCommonTextSpanを次のように定義します。

TextSpan generateLinkTextSpan(String url){
  final _textSpan = TextSpan(
    text:  url,
  );
  return _textSpan;
}

任意のテキストを正規表現にマッチする部分と、マッチしない部分に分割する処理はsplitMapJoinを利用することで、次のようにかけます。

this._text_.splitMapJoin(RegExp('<正規表現パターン>'),

  //マッチした部分
  onMatch: (Match match) {
    //match.group[0]でパターン一致全体の文字列を取得できる
    return ''; //String型をreturnする必要があるため
  },

  //マッチしなかった部分
  onNonMatch: (String text) {
    //マッチしなかった文字列に対する処理
    return '';
  }
);

よって任意のテキストを正規表現にしたがってURL部分とそれ以外の部分に分け、URLにはタップしたらWeb遷移するような機能を持ったTextSpanを返却するメソッドgenerateは次のようになります。

//実際には引数_rawTextはコンストラクタで与えるが、簡単のため以下とする
TextSpan generate(Text _rawText) {
  final List<TextSpan> _textSpans = [];
  _rawText.splitMapJoin(
    ThisIsAutoLinkTextSpan._urlRegExp,
    onMatch: (Match match) {
      final _urlSpan = this._generateUrlTextSpan(match.group(0) ?? '');
      _textSpans.add(_urlSpan);
      return '';
    },
    onNonMatch: (String text) {
      final _commonSpan = this._generateCommonTextSpan(text);
      _textSpans.add(_commonSpan);
      return '';
    },
  );
  return TextSpan(children: _textSpans);
}

こちらのメソッドを以下のようにText.richウィジェット内で利用すると、任意の文字列のURL部分に自動でハイパーリンク機能を持たせることができます。
(ここではgenerateが定義されるクラスを仮にAutoLinkTextとします。)

Text.rich(
  AutoLinkText.generate(rawText),
)

おわりに

テキスト中のURLを自動でハイパーリンク化する方法を紹介しました。
Textウィジェットだけでは対応できないUI表現は、このようにTextSpanをうまく利用することで可能となる場合があります。

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