Railsでphina.jsの動的読み込み

実現したいこと

バックエンド（Rails)から保存したDB内のデータを呼び出して、動的にフロント（phina.js）に入れて、ゲームをプレイできるようにする✅

phina.jsとは：ゲームを簡単に作ることのできるJavaScriptのライブラリ

開発環境

Rails６系
Ruby３系
phina.js 0.2.3（CDN）
アプリ：Muscle Beat（スマホ専用筋トレ系音ゲー）
GitHub
テーブル（例）↓

1. viewでphina.jsの環境構築

ゲームプレイ画面を作成するviewにCDNでphina.jsを読み込ませます。

任意のview（例：beats#show）

<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/phinajs/phina.js@v0.2.3/build/phina.js"></script>

参考：phina.jsの環境を構築する

2. viewにゲーム用の記述を行う。

1でphina.jsを読み込んだviewのscriptタグ内に作成するゲームの記述を行います。
実際のコード

任意のview（例：beats#show）

<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/phinajs/phina.js@v0.2.3/build/phina.js"></script>

<script>

  //ここにphina.jsを用いたゲーム用の記述をする

</script>

Q. なぜJavaScriptの記述をview内にするのか？
A. 動的にDBのデータを読み取るためです！
たしかにRailsのJavaScriptの記述はapp/javascript/packs以下にするのが通常です。
しかし上記pack以下のJavaScriptファイルはRailsのWebpackerにより、RailsによるDB読み取り以前に出力されてしまいます。
そのため、動的にDBデータをJavaScriptに読み込ませるにはviewのscriptタグ内に記述する必要があります！！！

3. erbタグでデータの動的読み込み

任意のview（今回はbeats#show）

<script src="https://cdn.jsdelivr.net/gh/phinajs/phina.js@v0.2.3/build/phina.js"></script>

<script>

  //ゲームの記述は省略
　　　var ASSETS = {
  sound: {
    music: "<%= @beat.music.url %>",
  },
  json: {
    beatmap: "<%= @beat.notes.url %>"
  },
  image: {
    'sprite': "<%= @beat.gif.url %>",
    'thumbnail': "<%= @beat.thumbnail.url %>",
  },
</script>

ゲームの記述内にerbタグを入れてDBのデータを動的に読み込ませます。

controllerはrails g scaffold ~~~で作成したままでも大丈夫です。

任意のcontroller（今回はbeats_controller）

class BeatsController < ApplicationController
  before_action :set_beat, only: %i[show edit update destroy]

  # 該当箇所以外は省略

  def show; end

  private

  def set_beat
    @beat = Beat.find(params[:id])
  end
end

4. データを入れる

ここまでできたら、任意のフォームからerbタグで出力するよう設定したデータを入れればphina.jsが動的に値を読み取ってくれて、ゲームが動きます！

私の場合は音ゲーに必要な、MP3や譜面などの計９つのデータを動的に読み込んでます。
rails consoleやcurlコマンドでデータを入れるよりも、formタグを使って専用の入力フォームを作ってしまった方がその後の管理性が良くなるのでおすすめです✅

最後に

phina.jsとRailsを連携させる記事がなかったので執筆しました！
この記事が多くの悩める方に届くことを願っています🌱