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これは ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)アドベントカレンダー 2023 の記事です。

はじめに

現在 社会人 11 年目のエンジニアですが、2年前から 帝京大学 理工学部 情報科学科(通信教育課程) に入学し、社会人大学生として学習し始めました。その記録・簡単な振り返り・備忘録を書いています。
2021 年度に科目等履修生で小さく始めてみて、2022 年度から編入学しています。

みんなと毛色が違うハナシがあってもイイよね(圧)、と @kubo-h_beng さんからお願い(?)されて、この記事を書きました。

自己紹介

  • 大学生(1 回目)では、非理系のはずがなぜか工学系の学部に入ってしまった。情報技術系の科目はほぼ履修せず、プログラム開発は授業でちょっと書いたくらい
  • 社会人となり、開発部門にうっかり配属されてしまい、自社製品の基盤開発・テクニカルサポート・環境構築などにもがく
  • おかげさまで勤続年数 11 年目くらい

入学の動機や経緯

大学生になるまで

先述のような経歴?から、年に 1 回くらい「学部生のころに情報系の講義取ったり数学キチンできていれば何か違ったのか・・・?」と思うことがありました。そんな中、以下のブログに出会いました。

このブログに書かれている以下の部分が、自分と同じ考えでした。

「情報工学や計算機科学なんかの学位を持ってない、といったことに、ほんの微か、あるかないかぐらいの、引け目なんだかコンプレックスだかなんだかわからないけど、そんなようなものをずっと持ち続けています。」

そんなきっかけもあり、大学で CS (Computer Science) を学びなおすことを考え始めました。

同じことを思っている人のツイートやブログをうっかり見つけたりしているうちに、以下を参考にしつつどのような選択肢があるのか検討しはじめました。

検討してみた際の評価項目と結果は以下のとおりです。

評価項目 どれにするか
学士 or 修士 学士(修士 ≒ 研究なレベルではない気がした)
CS or 非 CS CS もしくはそれ系
通信 or 通学 通信
講義時間固定 or セルフスケジューリング セルフスケジューリング
日本語 or 英語 日本語。英語と数学の両方を追うのはムリ
学習(学部) or 研究(修士) or 実践(専門職の修士) 学習(学部) or 実践(専門職の修士)

上記を踏まえた結果、選択肢は放送大学 情報コースもしくは帝京大学 理工学部 情報科学科(通信教育課程) の二択に絞られました。費用は両者とも大差なさそうだったので、最終的には ↓ を加味して後者に決定しました。

  • 演習科目があったほうが手を動かす機会があってよいかな
  • IPA や TOEIC の資格を持っている旨を申請すると、特定の授業の単位がもらえる制度(単位認定制度)を利用して時短?を狙う

社会人大学生 1 年目

「続けられるか分からんな~」ってちょっと不安になったので、 2021 年度に科目等履修生として小さく始めることにしました。初期費用が抑えられる+入学した際にはその単位を卒業単位に組み入れられる点がよいですね。
この年は 3 科目(6 単位)だけ履修してみました。

社会人大学生 2 年目

科目等履修生を試してみて「続けられるかな~」と感触を得たので、正式に入学することにしました。
大学生(1 回目)の際に取得した単位が思いのほか認定されたため、3 年次に編入学できました。

必修科目にそこそこ時間がかかりつつも、単位取得状況はまずまずでした。

社会人大学生 3 年目(までの単位取得状況)

4年間で必要な単位 124単位中、 2023 年度の開始時点で 100 単位修得済み1です。
本業が立て込みそうだったため 2023 年度の卒業は早々に断念し...来年には卒業できる見込みです。

内訳 単位数
編入時に認定された 60
社会人大学生 1 年目(科目等履修生)で取得した 6
社会人大学生 2 年目で取得した 24
単位認定制度によって認定された 10
合計 100

列挙するとキリがないのですが、これまでには例えば次のような科目を履修しています。

  • Webアプリケーション
  • オペレーティングシステム
  • 論理回路
  • オートマトンと計算理論(あっ、これはまだだった😇)

履修できる科目と内容は以下のリンクをご覧ください。

社会人大学生の過ごし方

学習時間や場所

こんなタイミングで学習しています。

  • 通勤時間(資料や教科書を読み進めたりノートのおさらいしたり)
  • 終業後(エネルギーが切れていることが多い...がちょっとでも)
  • 休日(レポートなどカロリー高めなもの)

講義資料や動画の閲覧・課題の提出(郵送レポートを除く)などは LMS(Learning Management System)にログインして行います。Web 上のキャンパス?みたいなものかなと。大学からのお知らせなども LMS で配信されます。詳細は以下をご覧ください。

授業形態

授業形態は下記の 3 つがあり、どの形態かは授業によって異なります。

  • テキスト授業(古典的?な通信教育)
  • メディア授業(講義動画や教科書を使って学習)
  • スクーリング授業(特定の日だけ大学に登校するはず、、、未体験のためよくわからない)

科目修得試験

「レポートや課題提出、あるいはスクーリングに参加」 + 科目修得試験を受けて合格すると、単位修得できます。

科目修得試験は試験の開催は年 4 回ですが、「1・3 期に試験を受けられる授業と 2・4 期に試験を受けられる授業に分かれている」+「試験までの間隔が、Ⅰ と Ⅱ 期・Ⅲ 期と Ⅳ 期の間が短い」ため、変則 2 期制みたいな感じです。

2023 年度の場合は下表のような予定です。

     試験実施日   レポート必着 ...ということは
Ⅰ 期 7/1(土)~ 7/2(日) 6/2(金) 5 月を目途にひとおおり終わらせる
Ⅱ 期 9/2(土)~ 9/3(日) 8/4(金) 7 月までに同上
Ⅲ 期 12/2(土)~ 12/3(日) 11/3(金) 10 月
Ⅳ 期 2/3(土)~ 2/4(日) 1/5(金) 12 月

原則的に試験は対面実施 ≒ 受験のために大学のキャンパスなどへ行くことになっていますが、ここ数年はオンライン試験が大半です。

学生同士の交流

有志の方が Microsoft Teams 上でコミュニティを用意してくれて、そこではたまに質問や雑談が書き込まれています。Discord のスペースも誰かが用意していたような。

質問や雑談の例

  • こんな学割つかえるよ(Apple Store, JetBrainsのIDE, Wolfram|Alpha, ノートパソコン...)
  • ChatGPTべんりですね
  • この参考書 or Web ページおすすめ
  • 4 年での卒業はあきらめた😇
  • Mac つかってるんですけど、この実習・演習系の講義ってどうすればいいですか><
    • 基本的にはWindows PC の利用が前提...

LMS にも掲示板機能が用意されていますが、あまり使われていない模様です。

所感とか感想とか

過去の振り返りメモから抜粋。

  • KEEP

    • 小手調べに最低限の科目を履修しつつ高校数学を復習できた※数 C の一部は仕掛
    • 履修申請した科目は 1 つを除いて単位取得できた。成績もヨシ
    • 机に向かう習慣は問題なさそう
  • PROBLEM

    • 時間はそれなりにかけられたが、波がある。本業が立て込んでくるとキビシイ
    • 計算ミスが複数あってもったいない...
    • テキスト授業のレポート提出(郵送かつ原則 1 か月以内に返送される)がちょっとめんどう
    • 科目修得試験の試験時間が短め(50 分)で慌て気味
    • 放送大学の特別聴講学生をおかわりしてしまってお腹いっぱい
  • TRY

    • 平日にもう少し時間を確保したいが、履修科目を選ぶ際にも何か考慮できるだろうか?
    • Wolfram Alphaを検算用に使ってみるか
    • レポート郵送が必要な授業の進捗では郵送にかかる日数や再提出を加味したい。

今後

先述のとおり本業が立て込みそうだったので今年度の卒業はムリそう...と判断してペースダウンしましたが、来年度で終わらせたいです。いけるかな...
さらにその後の予定は未定。

また、入学してから知ったのですが、CS(Computer Science)のほかにもカリキュラム標準として想定されている領域が複数あるそうです。

網羅するためには転生も必要そうな気もしつつ、専門職の一般教養として浅くてもある程度は知っておきたいなと再認識しました。

その他参考

  1. 2024 年度開始時点で118単位修得できた。あともうちょっと。

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