マザボ交換後にOSが起動しない
先日、マザボとCPUを交換してストレージをそのまま移植しました。
その際、OSが起動しなかったので状況を整理した上で対応内容を備忘録として共有します。
まず結論から述べると、ストレージのフォーマットがGPTではなかったことが原因になります。
結構稀なケースだと思うのであまり需要はないかと思いますが、原因や症状を認識して知見を広めていただければと思います。
状況整理
1.移植後、OSが立ち上がらずBIOS画面に移行
2.ストレージは認識している
3.Bootが存在しない
単純にストレージの認識はしているのですが、Bootが認識されていないことから起動することができませんでした。
BIOS設定でCSM有効化
調べていると、BIOS設定でCSMを有効にすると正常にBootが認識されるということで有効にしたところ、無事Boot選択ができ、起動することができました。
尚、CSMを有効にする場合はセキュアブートを無効にする必要があります。
CSM無効でも認識させるには
Windows11を使うには、セキュアブートを有効にする必要があります。
しかし、先述の通りCSMを有効にする場合はセキュアブートも無効にする必要があります。
それでは困ってしまうのでCSMを有効にしなければなぜ認識されないのかを調べたところ、フォーマット形式がMBRであることが要因でした。
MBRからGPTに変換
ここまで要因が分かればあとはGPTに変換するだけです。
私はWindowsなのでコマンドプロンプトを管理者権限で起動します。
安全のため、変換が可能であるか検証してから実行します。
rem 変換検証
mbr2gpt /validate /disk:0
Validation completed successfullyと表示されれば、変換可能ですので、続いて以下のコマンドで実行します。
rem 変換実行
mbr2gpt /convert /disk:0 /allowfullos
Conversion completed successfullyと表示されれば成功です。
念の為変換されたことを確認してください。
CSM無効化
あとはBIOS画面でCSMを無効化します。
私の場合、Windows11なのでセキュアブートも併せて有効化します。
BIOS設定の変更を保存したら再起動して、Bootを認識してOSが起動することを確認して作業完了です。
最後に
まさかMBRで使っていたとは思っていませんでした。自分の物なのに把握できておらず。。。
てっきりOSが飛んだかと思ってわざわざUSBにWindowsインストールメディアを作成して回復環境からデータだけ退避させたのですが、取り越し苦労でした。
今回のようなケースが遭遇しましたらまずはフォーマット形式も確認してみるといいですね。