通常、Chromeに拡張機能を追加する際は、Chrome ウェブストアから追加しますが、レジストリからも追加することが可能です。
コマンドでも出来るのでキッティング作業など、複数のPCに拡張機能を入れたいというニーズに有効かもしれません、多分。
豆知識程度として参考にしてください。
尚、レジストリで追加した場合は、追加したレジストリを削除しなければブラウザ側から機能をオフにすることや削除することはできません。
レジストリで拡張機能を追加する方法
1. 拡張機能IDを確認
追加したい拡張機能をChrome ウェブストアで確認します。今回はGoogle翻訳にしてみます。
Google翻訳をクリックして遷移した後、URL末尾を確認します。以下の赤枠のように、"/"から"?"の範囲が拡張機能のIDとなります。
aapbdbdomjkkjkaonfhkkikfgjllcleb
2. レジストリに追加
Win+R→"regedit"と入力し実行して、レジストリエディタを開きます。
エディタ上部の検索窓に以下のパスを入力します。左ペインのフォルダからでも問題ありません。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist
上記階層に移動したら、右クリックをして新規>文字列値で追加してください。
追加したデータの名前を"1"に変更します。名前は整数にする必要があるそうですので、連番で設定してください。
また、データは以下のように設定します。("+"は結合を意味します)
拡張機能ID + ; + https://clients2.google.com/service/update2/crx
今回のGoogle翻訳を例とすると、
aapbdbdomjkkjkaonfhkkikfgjllcleb;https://clients2.google.com/service/update2/crx
このようになります。
3. 拡張機能を追加
Chromeを開いていたら全てのブラウザを一度閉じて再起動します。
Chromeの拡張機能を管理を開いてデベロッパーモードのトグルボタンをオンにして、更新ボタンを押下します。
正常に追加されれば完了です。
追加されない場合は、拡張機能IDの誤りやデータ値の確認等を再度行ってください。また、インターネットに接続していない場合、更新ボタンを押下しても追加されません。
拡張機能を削除する方法
レジストリで拡張機能を追加する方法で追加したレジストリを削除すれば、拡張機能も削除されます。レジストリ削除後、Chromeを再起動して拡張機能が削除されていることを確認して完了です。
コマンドで実行
コマンドからレジストリを追加するだけです。
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\ExtensionInstallForcelist" /v "1" /t REG_SZ /d "aapbdbdomjkkjkaonfhkkikfgjllcleb;https://clients2.google.com/service/update2/crx" /f
batファイルとして作成すれば、あとは配布して実行するだけで拡張機能を追加できます。(更新ボタンを押さなければならないのがネックですが)