遥か彼方の会計系独立系Slerで…
恥ずかしながらエンジニアとして働きだしてもうすぐ9年ほどになろうとしています。今、私は某出版会社にてシステム開発部(的なポジションの部署)で働いていますが、新卒では某大手奉行系SIerに就職しました。半年ほどの手厚い新人研修期間を終え現場に配属され、メンターとして先輩社員が私についてくれました。その先輩社員がなかな癖の強い人、同じ大学の先輩だったこともあり、よく頭をこつかれたり、よく叱られたりしていました。そんな先輩ですが、仕事はバリバリできる人で、私がヘマをして叱られるたびに、ためになるアドバイスをいくつももらっていました(全部は覚えていませんが笑)
そんな新人時代から紆余曲折あり、何回か転職して今に至るのですが、未だに覚えていて今の私の仕事観の基盤となっている言葉をご紹介したいと思います。
「おれたちはソリューションを提供してお金をもらっている。ソリューションは決してシステムを作ることではない、5分でエクセル関数組んですぐに解決できるなら(顧客の利益に繋がるなら)それに越したことはない」
Slerとして、顧客企業から受注を受けシステムを開発して納品するビジネスモデルだったので、顧客からの要望に答えようとしてシステムを作り込む方向に考えてしまいがちだった私に対する言葉です。
システム開発はあくまで手段であり、本当に顧客が叶えたい状態にするにはどうしたらいいか根本から考える必要があるという気づきを与えてもらいました。この言葉をもらったことで、私の中で「本当に顧客のためになることはなにか」と「システムは問題を解決するための手段」という意識が根付きました。
「いいか、おれたちはプロだ。プロの活動にはすべて時給が発生している。知らないことを学び、力を溜めているときだとしてもそのことは忘れてはならない」
私が勉強としてコードリーディングや参考書を読んでいるときに言われた言葉です。
直接的に見える成果に繋がらない活動であっても会社員である以上、そこには時給が発生しコストになっています。学ぶときであっても、学んだことをどう活用して、どう貢献することができるかを考えるか考えないかでは、学んだことのアウトプットも大きく変わります。この言葉をもらったことで、ただ自分が成長するためだけではなく、どうアウトプットして一緒に働いている人たちに還元するかも大事なことだと気づくことができました。
最後に
「新人に100の金言を与えても5年後に残っているのはせいぜい1つか2つ」
これは私が新人研修の担当だったときに、毎年、他の先輩社員の方々に向けて新人研修についての報告をする際に言っていた言葉です。
新品のスポンジのような新人は多くのことを吸収しますが、先輩のアドバイスの本当の大切さを理解してしっかりと定着させることは本当に稀なことだと思います。ですが、先輩として「1つくらいしか残らないのか」と悲観するのではなく 「なら1000も2000も良いアドバイスをして1つでも多くのことを残してやろう」 と考えて接することが良き先輩なのではと私は思っています。後輩社員にはいろんなアドバイスを滝のようにしてあげましょう!
※ 事実を元にしていますが多少のドラマティックなアレンジが含まれています。