サーバー側からZoom会議を作成する-1:準備

概要

• Zoom会議を、利用者の関与無しで作成します
• JWTは廃止されたので、OAuthを使います
• 以下の手順で進めます
  • Zoom App Marketplace サイトでZoomアプリの作成
  • 認証コードの取得
  • リフレッシュトークンとアクセストークンの生成
  • アクセストークンを使って、Zoom会議を作成

必要なもの

• Zoomの有料アカウント
• 管理者ユーザーまたは開発者ユーザー（「メンバー」ではアプリを作成できません）
• httpsでアクセスできるサーバー
  • 今回はノーコード・ツールのBubbleを使いました

Zoom Appの作成と設定

• 公式の開発者ドキュメントの、Create an OAuth app もご覧ください

アプリの種類を選んで作成

• Zoom App Marketplace を開き、右上の「Sign In」ボタンをクリックして、メールアドレスとパスワードを入力してサインインします
• ログイン後、右上の「Develop」メニューにある「Build App」をクリックします
• アプリの種類で「General App」を選択して、「Create」 をクリックします
  • 今回は「Server to Server OAuth App」ではないので注意が必要です

• それぞれのアプリの種類は以下です
  • General App：Zoom APIやZoomのプロダクトにアクセスするためのアプリ
  • Server to Server OAuth App：Zoom APIを使って、利用者とZoomの橋渡しをするアプリ
  • Webhook Only App：Zoomからのイベントを受信するだけのアプリ

Basic Informationの設定

• この画面は縦に長いので、スクロールして入力してください

• 「Select how the app is managed」を「Admin-managed」を選んで「Save」をクリック

• 左上のアプリ名を「General app 123」から「My app 1」など任意の名前に変更

• App Credentials には、Client IDとClient Secret が表示されます。後で使いますが、先に設定を済ませます

• 「OAuth Information」の「OAuth Redirect URL」には、用意したhttpsなサーバのURLを記入します
  • 認証コードを受け取るために使用します
  • Bubbleでは、auth-redirect のようなページを作成しておき、https://my-zoom-app-01.bubbleapps.io/version-test/auth-redirect のように、ブラウザでアクセスした時のURLを指定します
  • 独自ドメインなどの場合はお好みで
    • httpsでの接続が必須なので、通常はhttp://localhost/やhttp://192.168.0.1/は使えません
    • https;//localhost/は、下部にあるAllow Listに追加すれば使えるかもしれませんが、未確認です。

• 「Continue」をクリックして次に進みます

Access画面

• 特に指定事項は無いので、「Continue」をクリックして次に進みます

Surface画面

• 「Meetings」にチェックを入れます
• 下にスクロールして、「Zoom Client Support」の「Mobile」をオンにして、「Continue」をクリックして次に進みます
  • 他にも設定できる項目がありますが、割愛します

Embed画面

• 特に設定項目は無いので、そのまま「Continue」をクリックして、次に進みます

Add Scopes画面

• APIで会議の作成に必要な権限を設定します
• 「Add Scopes」をクリックして、一覧から選択、または入力します

• 今回指定したのは、以下です
  • meeting:write:meeting:admin
  • meeting:write:meeting:master
  • meeting:write:invite_links:admin
  • meeting:write:invite_links:master
  • meeting:update:meeting:admin
  • meeting:update:meeting:master
  • cloud_recording:write:recording_registrant:admin
  • cloud_recording:write:recording_registrant:master
• スコープの説明は、公式の開発者ドキュメントのOAuth scopes や、Granular scopes を参照

次回

• 次回は、認証コードを取得します