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データベースを使うまで

Last updated at Posted at 2022-09-07

RDSの操作

データベースの操作は、EC2と同じように「データベースを準備する操作」と「データベースを使用する操作」に分かれている。

データベースを準備する操作

データベースを作成したり、各種設定したりする操作。これらは、マネジメントコンソールで行う。RDSはマネージドサービスなので、セキュリティバッチの適用やアップデートは自動的に行われる。

データベースを使用する操作

データを入力・削除・変更する操作。これはデータベースクライアント(管理ツール)や、ソフトウェア(アプリケーション)から行う。
RDSの場合、ソフトウェアはEC2上に置かれることが多く、連携させて使う。
ex)WordPress(ブログ用のシステム)であれば、EC2に本体のアプリケーションを入れ、データベースをRDSに構築する。

RDSサービスの機能

RDSはデータベースサービスなので、さまざまな設定項目がある。

データベースエンジンに関する項目

データベースについては、どのDBMSを使うのかを考えておく。AWSで対応しているバージョンとそうでないバージョンがある。多くのデータベースはソフトウェアと連携して使うので、併用するソフトウェアと対応するDBMSのバージョンも調べる必要がある。

項目 意味
データベースエンジン DBMSの種類・・MySQL,PostgreSQL,MariaDB,Amazon Aurora
ユースケース 本番環境や開発環境かを選ぶ。本番環境ならば、マルチAZがデフォルトで有効になるなど、環境にふさわしい設定が表示される。
ライセンスモデル GPLなど、ライセンスモデルが複数ある場合は選ぶ
データベースエンジンのバージョン バージョンが複数ある場合は選ぶ

データベースインスタンスに関する項目

オンプレミス環境でいえば、物理的なサーバーに当たる部分。
料金との相談になるため、必要なスペックと予算から絞り込む。
マルチAZやスケーリングはデータベースの規模や重要度によって選択する。

項目 意味
インスタンスのクラス データベースインスタンスクラスのスペック。EC2のように複数のインスタンスクラスが用意されている。
マルチAZ配置 AZをまたいで冗長化するかどうか。
ストレージタイプ ストレージの種類
ストレージの割り当て ストレージの容量
自動スケーリング ストレージが足りなくなった時に自動で増やすかどうか。
スケーリング閾値 自動スケーリングの閾値
データベースインスタンス識別子 データベースインスタンスのAWSにおける管理上の名前。データベースの名前ではないので注意
マスターユーザーの名前 データベースインスタンスの管理者ユーザー名。任意
マスターユーザーのパスワード データベースインスタンス管理者のパスワード。任意

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ネットワークに関する項目

RDSのインスタンスは、必ずVPC上のおく必要がある。EC2と連携させる予定がある時は、予めEC2で使用しているサブネットグループやAZを調べておく。セキュリティグループも作っておく。

項目 意味
VPC RDSを配置するVPC。VPCを作成するには、VPCダッシュボードを使用する。デフォルトVPCも選択できる。
サブネットグループ RDSを配置するサブネットグループ。EC2インスタンスと連携させる場合は、同じ場所にするのが一般的。(事前に調査)
パブリックアクセシビリティ データベースインスタンスにパブリックIPアドレスを割り当てるかどうかを表す。同じVPC内のサービス以外からアクセスする場合は、IPアドレスを割り当てる。AWS外からデータベースにアクセスしたい場合も必要。
アベイラビリティゾーン RDSを配置するAZ。EC2インスタンスと連携させる場合は、同じ場所におくのが一般的。
セキュリティグループ インスタンス単位で動くファイアウォール。使用するポートを開けておかないと通信できないので注意。

データベースの環境に関する項目

データベースごとに環境を設定できる。保守に関わる項目が多いため、運用を見越した選択が重要。

項目 意味
データベースの名前 データベースの名前
ポート 使用するポート。ex)1433(SQLServer),3306(MySQL),5432(PostgreSQL),5439(Redshift),1521(Oracle Database)
データベースパラメータ 環境設定のオプション。多くの場合はデフォルトのまま。
オプショングループ 追加機能の設定。多くの場合はデフォルトのまま。
暗号化 暗号化するかどうかを表す。インスタンスの種類によっては使用できない。
バックアップ 自動的に作られるバックアップの保存期間
モニタリング データベースインスタンスをモニタリングする方法。「拡張モニタリング」を有効にするとより詳細の情報が得られるが料金がかかる。
ログのエキスポート Amazon CloudWatch Logsを使ってログを出力
メンテナンス 自動的にアップロードする方法と時間帯
削除保護 削除しないように保護するかどうか

RDSを使用する流れ

  1. AWSにログイン
    リージョンを選択し、マネジメントコンソールを開く
    RDSダッシュボードを開く
  2. DBインスタンスを作る
    DBを作る
    エンジンを選択する
    ユースケースを選択
    DB詳細(マシンスペック)を指定
    詳細設定(DBの設定)を指定
  3. RDSに接続する
    EC2からRDSに接続する
    DBクライアント(管理ツール)から接続
  4. データを入力する
    既存のデータをインポート
    新規データの入力・削除・変更

RDSは多くの場合、EC2上に置いたソフトウェアと連携して使う。
そのため、EC2と同じネットワークに設定したり、EC2と連携したりする作業が必要になる。

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