はじめに
Azureのリソースグループを手動で一つずつ削除する作業は、特に学習目的で多数のリソースを扱った後には非常に面倒です。そのため、一括でリソースグループを削除するスクリプトを用意しました。
このスクリプトは本番環境では絶対に使用しないでください。学習目的の環境のみで使用すること
前提条件
-
Azure CLIのインストール: スクリプトを実行するためには、Azure CLIが必要です。まだインストールしていない場合は、Azureの公式サイトからダウンロードしてインストールしてください。
-
Bash環境の確保: スクリプトはBashで書かれています。Linux, macOS, WSL、Git Bashなど、Bashが利用可能な環境で実行してください。
スクリプトの使用方法
スクリプトの準備
テキストエディタを開き、以下のスクリプトをコピー&ペーストしてください。ファイル名はdelete-azure-rg.sh
とします。
#!/bin/bash
echo "警告: この操作により、現在のAzureサブスクリプションの全てのリソースグループが永久に削除されます。"
echo "本番環境では絶対に実行しないでください。"
read -p "本当に全てのAzureリソースグループを削除しますか?[y/N]: " answer
case $answer in
[Yy]* )
for rg in $(az group list --query "[].name" -o tsv)
do
echo "削除するリソースグループ: $rg"
if ! az group delete --name $rg --yes --no-wait; then
echo "エラー: リソースグループ '$rg' の削除に失敗しました。"
exit 1
fi
done
echo "リソースグループの削除を開始しました。"
;;
* )
echo "操作はキャンセルされました。"
;;
esac
実行権限の付与
スクリプトを保存した後、ターミナルを開き、以下のコマンドを使用してスクリプトに実行権限を付与します。
chmod +x delete-azure-rg.sh
スクリプトの実行
実行権限を付与したら、以下のコマンドでスクリプトを実行します。
./delete-azure-rg.sh
この時、全てのAzureリソースグループを削除するかどうかの確認メッセージが表示されます。削除を進める場合はy
を、キャンセルする場合はn
を入力してください。
注意事項
このスクリプトを実行する際は、以下の点に十分注意してください。
-
本番環境での使用禁止
このスクリプトは、学習目的の環境でのみ使用してください。本番環境で誤って実行すると、取り返しのつかない事態になる可能性があります。 -
削除対象の確認
スクリプトを実行する前に、現在のAzureサブスクリプションに含まれるリソースグループを確認しておきましょう。意図しないリソースグループが削除されないよう、十分に注意が必要です。 -
削除の確認プロンプト
スクリプトの実行時には、全てのリソースグループを削除するかどうかの確認メッセージが表示されます。よく確認してからy
を入力するようにしてください。 -
削除の取り消し不可
一度削除したリソースグループは元に戻せません。重要なリソースを誤って削除しないよう、細心の注意を払ってください。 -
エラーへの対処
リソースグループの削除に失敗した場合、スクリプトはエラーメッセージを表示して終了します。エラーが発生した場合は、手動でリソースグループを確認し、問題を解決する必要があります。
まとめ
このスクリプトを使えば、Azureのリソースグループを一括で削除できます。ただし、本番環境での使用は避け、学習目的の環境でのみ活用するようにしましょう。
また、実行前には削除対象をよく確認し、重要なリソースを誤って削除しないよう細心の注意を払ってください。削除の取り消しはできないため、慎重に操作してください。