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【初心者向け】git fetch、git merge、git pullの違いについて

Last updated at Posted at 2019-03-27

gitで手こずった時に色々ググってると、「git fetch」と「git pull」がぐちゃぐちゃになってしまったのでまとめておきます。

結論から言えば、「fetchもpullもリモートリポジトリの最新情報をローカルリポジトリへ持ってくる」という操作になりますが、それまでの流れが違うので説明していきます。

##git fetch

リモートから最新情報をローカルに持ってくるのですが、場所は「master」ブランチではなく、「origin/master」ブランチに取り込まれます。

初めは「何それ知らない」となるのですが、具体的に言うと

  • 「master」ブランチ…ローカルの中心となる統合ブランチで、他のローカルの作業ブランチと繋がったもの。
  • 「origin/master」ブランチ…ローカルにある、リモートのmasterブランチを追跡するリモート追跡ブランチ

となります。

両方ともローカルにあるブランチで分かりにくいのですが、図でイメージするとこんな感じです。

fullsizeoutput_316.jpeg

ローカルの「master」ブランチの1歩先(リモート寄り)に「origin/master」ブランチがあって、git fetchではこの「origin/master」ブランチで最新情報を受け取ります。

それをローカルの「master」ブランチが貰えるようにgit fetch → git mergeをして、「origin/master」→「master」へ最新情報を持ってくるわけですね。ここまで処理を行うことで、ローカルのファイルが最新の状態に更新されます。

まとめると、

  • git fetch…リモートの「master」ブランチ → ローカルの「origin/master」ブランチ
  • git merge…ローカルの「origin/master」ブランチ → ローカルの「master」ブランチ

となります。

##git pull

git pullは、上のgit fetch、git mergeを同時に行うコマンドです。そのため、リモートの「master」ブランチから、ローカルの「origin/master」ブランチを介して、ローカルの「master」まで一気に最新情報を持ってきます。

mergeまで一気に行なってしまうため、ローカルのブランチとコンフリクトが起きやすいのは、この理由なんですね。

まとめると、

  • git pull…リモートの「master」ブランチ →(ローカルの「origin/master」ブランチ→)
    ローカルの「master」ブランチ

となります。

##コマンド例

$ git fetch origin master
$ git merge origin/master
$ git pull origin master

##戻す方法

いろんな手段があると思いますが、パニックになる前に、とりあえず解決できそうなコマンドです。

まず、

$ git fetch

でエラーがあって元に戻したい時は、
まだローカルの「master」ブランチまで更新されていない(mergeされていない)ので、

$ git reset --hard HEAD

で直前のcommitまで戻して、無かった事にします。
これは簡単です。

そして、

$ git pull

でエラーがあって元に戻したい、コンフリクトを無くしたいという時は、

まずpull = fetch + mergeなので、mergeを

$ git merge --abort

で取り消します。その後は同じように

$ git reset --hard HEAD

で、直前のcommitまで戻して、無かった事にします。

コンフリクトの理由を把握し、うまく解決してmergeするのが1番ですが、それはまたいずれ違う記事で書きます。

##参考記事

git fetchの理解からgit mergeとpullの役割
origin masterとorigin/masterの違い

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