はじめに
これは私がWindows10のデスクトップPCに、Ubuntu18.04を新たなドライブに入れてデュアルブートした記録です。
1つのドライブでパーティションを分けてやるよりも単純にできるのでデュアルブート初心者の私でも簡単にできました。
VMを動かすのが面倒になった方、本格的にLinuxに触ってみたくなった方はこの方式だと楽だと思います。
用意したデスクトップPC
- CPU Corei7-6700
- メモリ 16GB
- SSD
- Sandisk Ultra 480GB : Windows10のブートディスク
- Samsung SSD 860EVO 256GB : Ubuntuのブートディスク
手順
参考URL
Windows10とUbuntu16.04のデュアルブート環境構築
UbuntuとWindowsのDualboot環境を構築する
Ubuntu16.04をWindows10とデュアルブート in UEFI
Ubuntuのインストール
1. Ubuntu18.04のブートができるUSBを用意
適当なUSBを用意すればよいので、今回はたまたま持っていた8GBのUSBを利用しました。
以下のリンクからubuntu-18.04.1-desktop-amd64.isoをダウンロードしました。
Ubuntu18.04のダウンロードページ
参考URLではUSBのフォーマットを行っていますが、自分のUSBではそのままUNetbootinを利用して書き込みました。書き込む時間は自分の環境で20分近くかかりました。
2. デスクトップPCの準備
今回は別のSSDを用意してデュアルブートを行うため、参考URLのようなパーティションの分割は行わないません。
3つ目の参考URLのように、UEFIの設定を行えばそのままWindowsのブートドライブが繋がった状態でUbuntuを新たに別のドライブに入れることもできますが、操作をミスするとWindowsのドライブに書き込んでしまう可能性があるので、私はUbuntuを入れるSSD以外はすべて物理的に外しました。
もしWindowsのドライブを外さずに行う場合はSSDを全く別のメーカのSSDにすると判別がつきやすくなるのでおすすめです。
UEFIの設定を行い、USBからブートできるようになったら再起動してUbuntuのインストールに入ります。
3. Ubuntuのインストール
4つめの参考URLと同じ手順でインストールを行っていきます。
今回はSSDをまるごとUbuntuのドライブにするためデフォルトのままインストールしていきます。
4. grubの設定
以上でUbuntuのインストールが終わり、Ubuntuの利用が可能となります。
この時点でWindowsのブートドライブをつなぎ直して結構です。どちらのOSを起動するかはブートローダーによります。
起動するOSを変更するにはUEFIから起動するディスクを変更することもできますが、Ubuntuではgrubを用いて起動するOSを変更できます。
インストールした状態ではgrubがWindows10を認識できず、必ずUbuntuが起動してしまいます。理由としては/boot/grub/grub.cfg
にWindowsの記述がないため、自動的にUbuntuが立ち上がってしまいます。
そこでUbuntuの端末で以下のコマンドを入力します。
$ sudo update-grub
これを実行することで/boot/grub/grub.cfg
にWindowsの情報があることが確認できると思います。
確認する最も簡単な方法は以下のコマンドを実行することです。
$ grep windows /boot/grub/grub.cfg
menuentry 'Windows Boot Manager (on /dev/sda2)' --class windows --class os $menuentry_id_option 'osprober-efi-4A71-DC25' {
このような実行結果になればOKです。再起動するとブートするOSを選択する画面が表示されて、Ubuntuを起動するかWindowsを起動するか選択できるようになります。
まとめ
以上の手順でデスクトップPCでWindows10とUbuntu18.04を別ドライブでデュアルブートできました。
私のようなデュアルブート初心者でもパーティションのことを考えずにできるので、ノートPCでWindowsとLinuxのデュアルブートをやるよりは簡単にできると思います。また更にOSを入れることもその都度ドライブを用意すれば良いので、3つ以上のOSをブートできるようにするにはこの方式が一番だと思います。
同じことをやろうとする方への参考となれば幸いです。