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Java言語の命名指針

Last updated at Posted at 2015-04-19

Javaプログラムを書く上で守るべき一般的な指針をまとめておきます。

Java言語の命名指針(ルール)

おおまかに以下のルールで命名することができます。

  • すべてのUnicode文字が利用できる
    • 日本語(マルチバイト文字列)なども利用できるが慣例的に以下のみで構成することが多い
      • 英数字
      • アンダースコア( _ )
  • 先頭文字に数字は使えない
  • 文字数制限はない
  • 大文字と小文字は区別される
  • 予約語は使えない

1. クラス名

  • Pascal記法
    • 先頭を大文字
    • それ以外は小文字
    • 言葉の区切りは大文字


PermissionsIntro
AsyncTask
FileCopy
MainActivity

2. メソッド名

  • camelCase記法
    • 先頭を小文字
    • 以降も小文字
    • 言葉の区切りは大文字
    • 予約語ではない英単語と略語を組み合わせることが多い


fileSend()
checkVersion()
addItems()
showActionbar()

2.1 フィールドの値に対する取得と設定メソッド

  • フィールドの値を取得するメソッド: 先頭をget
  • フィールドの値を設定するメソッド: 先頭をset
  • 以降,camelCase記法


getCount()
setDate()
setName()

2.2 boolean変数を返すメソッド

  • メソッド名が命題を表すように命名する
  • is + 形容詞
  • has + 過去分詞
  • can + 動詞


isEmpty()
hasChanged()
canAccess()

3. 定数名

  • すべて大文字
  • 複合文字の場合は区切りをアンダースコア "_" で結合。(スネークケース記法)


LENGTH
MIN_VALUE
DATABASE_PATH

4. 変数名(フィールド名)

  • すべて小文字
  • 複合文字の場合は区切りを大文字する


count
startDate
errMsg

5.識別子の対称性

  • 英単語の対称性を意識して命名する
    • add/remove
    • insert/delete
    • get/set
    • start/stop
    • begin/end
    • send/receive
    • first/last
    • get/release
    • put/get
    • up/down
    • show/hide
    • source/target
    • open/close
    • source/destination
    • lock/unlock
    • old/new
    • next/previous

6.ちょっと気にするとよさそうな点

頭の片隅に置いておくと、良い命名が出来そうなポイントです。

  • 名前を見るとデータの中身が想像できる
    • 良い:thumbsup:userName, title
    • 微妙:thumbsdown:a, b, AClass
  • 長すぎない・短すぎない
    • 良い:thumbsup:keyword
    • 微妙:thumbsdown:kw, keywordForFoodDatabaseSearch
  • ローマ字を使用しない
    • 良い:thumbsup:resultScore, userName
    • 微妙:thumbsdown:kekkaNoSukoa, Namae
  • 決められた記法で統一する
    • 良い:thumbsup:resultValue / lastName / phoneNumber
    • 微妙:thumbsdown:result_value/ LastName / Phone_Number
  • 思いやりのあるコードを書く
    • アスラムカーン(Aslam Khan)氏のエッセイの一部の言葉です

誰かが書いたコードの質は、必ず他の誰かが書くコードの質に影響します。もし私が質の低いコードを書いてしまったとしたらどうでしょうか。その場合は、誰か他の人が非常に質の高いコードを書いていたとしても、私のコードを利用した途端に悪影響を受け、同じレベルにまで質が低下してしまいます。(中略) 大事なのは、コードそのものの質ではなく、他への影響です。他人の存在を意識すれば、他人の書くコードにも当然良い影響を与えることになります。チームの同僚のことを考え、思いやりを持ってコードを書けば、それは同僚たちにとって価値あるコードとなり、いずれ自分にも良い影響となって返ってきます。どんなかたちであれ、そのコードに触れた誰もが、触れる前より良い人間、良いプログラマになれる、そういうコードを書くようにすべきでしょう。
他者への思いやりを意識したコーディング - プログラマが知るべき97のこと

7. その他

参考

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