Pythonの変数基礎
Pythonの変数は、プログラミングの基本的な要素です。
この記事では、Pythonにおける変数の基本的な使い方をクイックに解説します。
1. 型宣言不要
Pythonでは変数の型を事前に宣言する必要がありません。
変数はどのような種類の値でも扱うことができます。同じ変数に異なる型の値を代入することも可能です。
name = "Python" # 文字列型
age = 25 # 整数型
height = 1.75 # 浮動小数点型
# 同じ変数で異なる型の値を扱える
x = 10
x = "hello"
2. 変数の利用
変数名をそのまま入力して使用します。変数名は英数字とアンダースコアを使用でき、数字から始めることはできません。
x = 10
print(x) # 出力: 10
# 正しい変数名の例
user_name = "John"
age1 = 25
_private = "secret"
# 使用できない変数名の例
# 1name = "John" # 数字から始まる
# my-name = "John" # ハイフンを含む
# class = "Python" # 予約語を使用
3. キャスト(型変換)
値の型を別の型に変換できます。
主な型変換関数:
-
int()
: 整数型に変換 -
float()
: 浮動小数点型に変換 -
str()
: 文字列型に変換
x = 10
y = float(x) # 整数から小数点へ
print(y) # 出力: 10.0
z = str(x) # 整数から文字列へ
print(z) # 出力: "10"
4. 型の確認
type()
関数を使用して、変数が扱っている値の型を確認できます。
x = 10
print(type(x)) # 出力: <class 'int'>
y = float(x)
print(type(y)) # 出力: <class 'float'>
name = "Python"
print(type(name)) # 出力: <class 'str'>
5. 複数の変数に同時に代入
Pythonでは複数の変数に一度に値を代入することができます。
a, b, c = 1, 2, 3
x = y = z = 0 # 同じ値を複数の変数に代入
まとめ
- Pythonの変数は型宣言が不要で、値を代入するだけで使用できます
- 型変換は組み込み関数で簡単に行えます
- 変数名には規則があり、適切な命名が重要です