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【情報処理技術者試験】論文対策 直前でも知っておくとよいポイント

Last updated at Posted at 2021-04-16

はじめに

今週末は情報処理技術者試験ですね。​​
文系学部出身で、SEとして新入社員で入社してから欠かさず受験し続けた7年間でしたが、
昨年、念願の高度に受かり、今年は小休憩。
そんなこともあり、受験日をすっかり忘れてしまっておりましたが、
直前でも知っておくとよい論文ポイントを受験する方へお伝えしようと思い、投稿します。

※この投稿の内容は、個人的な意見ですので、参考程度にご利用ください。

対象者

・システムアーキテクト受験者
・プロジェクトマネージャ受験者
・論文が不安な方

自分の持っていた事前知識(受験当時)

・業務システムのアプリケーションSE
・主に、Webアプリ。たまにAndroidアプリ。
・個別開発システムのプロジェクトマネージャ、システムアーキテクトの経験あり
・ほとんど小規模案件(最大メンバー3名など)
・非機能要件の対応経験があまりない
・文系出身なので、大量の文章を書いたり、手で文字を書くのはそんなに苦じゃない

ポイント

以下のポイントは、参考図書の「最速の論文対策」から学んだことが多いです。書店にまだ行く時間がある方、時間に余裕のある方、ぜひ手にとって読んでみてください。

設問ア(プロジェクトの概要・特徴)の用意をする

設問アは、どの問題を選んでも、プロジェクトの概要・特徴を書くことになります。
設問アに書くポイントを整理し、文字数に合わせて概要を一度作成しておくと、実際に書くときに時間をかけすぎず作成できます。もし別の案件を選ぶ事になっても、ここをしっかり考えた経験は必ず使えます。

また、内容はフィクションで構わないので、自分の携わった案件を簡略化した形にしておくと、どんなお題が来ても対応しやすくなります。

ここで、プロジェクトの「特徴」になる観点は、PM試験なら、予算・納期・品質、SA試験なら、機能要件や非機能要件の決定を左右するポイントとなる観点。
概要のところで触れておくと、設問イ、設問ウにつながる内容となり、一貫性が出ます。

合わせて、回答以外に作成が必要な「論文の対象とするプロジェクトの概要」も考えておきましょう。これと設問アで書くことが一致するように。

理由、具体例、客観的な評価を書く

実施したことなどを記載したときは、すかさず「なぜならば」と「具体的には」「例えば」を。
最後には、その内容に客観性を持たせるために数字などを使った評価を。

グダグダ説明を書いていると、結局この部分が抜けたり、薄くなりがちです。
私がB判定になった原因はここだと思っています。

SA試験での注意点

2回目のSA試験前に参考図書を読み、汎用的なシステムの案件を用意して臨みましたが、B判定で落ちました。
その原因は、機能に関しての具体性が薄かったのではないかと思っています。
システムアーキテクトが担当する上流設計は、個別開発システムだと、プロジェクトごとに概要も特徴も異なるため、論文の事前準備が難しく、"具体的に"を書こうとするとどのレベルまで書けば伝わるのか、塩梅が難しいと感じました。
3回目の受験の際は、参考図書の「合格論文の書き方・事例集」を読んでシステムアーキテクト的な対応の事例の知識を増やし、具体的な記述の度合いを確認して臨みました。
書籍が入手できなくとも、午後Ⅰの問題に書いてあるレベル感という認識でも大丈夫だと思います。

PM試験では、汎用的なシステムにしておいて、プロジェクトを取り巻く状況を調整すれば書けるところもあり、どんな問いでも書きやすいと思います。

要求に合わせた内容を書く

不合格答案は、参考図書の「最速の論文対策」の記載によると、(採点講評から憶測するに、)要求に答えていないと判断されているものが多いそうです。
そんなこと自分は書いているつもりはないが…と思うかもしれませんが、本当の案件の内容を書けば書くほど、自分の話になりがちだと思います。
できるだけ情報を削ぎ落とし、自慢話にならない客観的な意識で、設問に淡々と答えましょう。

読む人を知る

参考図書の「合格論文の書き方・事例集」に書いてあったことですが、試験委員の人は多くが一般企業に努めている実務家のようです。また、大学教授やそれに準ずる人もいると想定されるとのこと。
試験委員の内訳はIPAのHPに委員の内訳(PDF)として掲載されています。
これを読んで、以下の意識で臨みました。

  • 最新の技術や実務に関することも書きすぎなくても伝わる
  • 論文指導をする立場の人もいるので、読みやすい体裁にしたほうがいい
    (章立て・節立てする、聞かれたことを主語にする、など)

2時間で書ききる

最後はもうこれに限ります。
非常にできの良い論文が事前に書けていたとしても、時間内に文字数を書けなければ不合格です。
実際に、これで落ちている人が私の周りでもいました。

ちなみに、私は、会社の勉強会で論文添削してもらったときの成績は正直よくありませんでした。合格した年の論文添削もボロカスに言われていました。
しかし、結果は合格です。練習では、精度の良いものを求めがちになりますが、最後は2時間で書かなければいけないので、そんなに高くできません。

きれいな論文より、正しく回答し具体性のある内容を(そんなに具体的でなくても何とか)書いた論文を。

【参考】参考図書

論文対策で利用した本です。新しい年度のものが発売されていると思うので、そちらをぜひ手にとってください。

  • 『2019年度版 プロジェクトマネージャ 午後Ⅱ 最速の論文対策』(三好隆宏 2018年)(Amazonリンク
  • 『システムアーキテクト 合格論文の書き方・事例集 第5版』(岡山 昌ニ 2018年)(Amazonリンク

※SA試験用の最速の論文対策は、PM用とほぼ同じことが書いてあったので、個人的には1冊でいいと思います。SA用は設計から実装をする人が論文を書くことも開発のように進められるように、という意図で記載されていました。そちらが好きな人はSA用をどうぞ。

【参考】受験記録

私の受験記録です。

年度 試験 受験条件 結果 勉強方法 感想
2014年秋 基本情報 合格 独学 1回目で受かった!と調子に乗る。
2015年春 応用情報 不合格 独学 基本情報合格はまぐれだったなと思った。
2015年秋 応用情報 不合格 独学 また落ちて同僚に笑われた(ツライ)。
2016年春 応用情報 合格 独学 3回目にしてやっと合格。ほっと一息。
2016年秋 セキュリティスペシャリスト 午前Ⅰ免除 不合格 独学 どこで点数不足だったか不明。一人で勉強できないので勉強会に参加することに。
2017年春 データベーススペシャリスト 午前Ⅰ免除 不合格 会社の勉強会参加 午前Ⅱ 点数不足。DBむずすぎる。
2017年秋 システムアーキテクト 午前Ⅰ免除 不合格 会社の勉強会参加 午後Ⅱ B判定。初めてなので仕方ないよねと結果を楽観視。しかし、ここで免除が切れる。
2018年春 データベーススペシャリスト 不合格 独学(しかし全然時間が取れず) 午前Ⅰで落ちるという珍事。本当に落ちるので気をつけたほうがいい。
2018年秋 システムアーキテクト 不合格 会社の勉強会参加 午後Ⅱ B判定。またB判定…もう受からないんじゃないかと絶望。
2019年春 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ免除 不合格 独学 午後Ⅰ 点数不足。論文にも辿り着けなかった。絶望。
2019年秋 システムアーキテクト 午前Ⅰ免除 合格 会社の勉強会参加 や、やっと受かった(涙)!論文のコツを得た(気がする)。
2020年秋 プロジェクトマネージャ 午前Ⅰ免除 合格 独学(2周間前から本気出した) 受かった(涙)!論文のコツはまぐれじゃなさそうだ。とりあえず小休止。

※2020年春はコロナで延期。
※会社の勉強会では、一緒に過去問を解いたり、お互いで論文の添削をしていました。一人で勉強しない自分にとっては、勉強するきっかけを作ってもらう利用の仕方をしていました。

【参考】受験勉強に対する自分のプロフィール

・試験勉強に対する効率がよくない
・試験はまず落ちて学ぶ
・夜型
・暗記系は一夜漬けタイプ
・午前Ⅱの試験勉強は2週間前くらいから
・平日残業ばかり
・土日は寝ていたい、家事がしたい
・土日の勉強が始まる時間は夜18時以降
・会社の勉強会に参加し、何とか過去問をこなすスタイル
・勉強会は昼休みの時間に開催していたおかげで参加できた
・(効率が良くないので)試験が近くなると仕事以外の予定を入れないで何とか気持ちを試験モードに

最後に

論文試験は本当に大変なので、それを受けに行きこなすだけでも、気合と根性のいることです。
会場にたどり着き、最後までやりきったら、どうぞ自分を褒めてあげてください。

皆さんが良い結果になることを祈っています。頑張ってください~!

※2021/4/21 誤字の修正をしました。

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