システムファイルが膨らんでディスク容量を圧迫する問題は、よく見られます。
今回、システムファイルが原因でディスク容量が一杯になる問題を解決した内容をメモします。
ステップ1: ディスククリーンアップの使用
Windowsには、不要なファイルを削除してディスクスペースを解放するためのツール「ディスククリーンアップ」が備わっています。
「スタート」メニューで「ディスククリーンアップ」を検索し、開きます。
解放したいドライブを選択します。
不要なファイルのチェックボックスを選択し、「OK」をクリックします。
関連コマンド:
cleanmgr
ステップ2: システムファイルの削除
ディスククリーンアップで解放できるスペースには限りがあるため、システムファイルの削除も検討してください。
「ディスククリーンアップ」の画面で「システムファイルのクリーンアップ」をクリックします。
削除するシステムファイルを選択し、「OK」をクリックします。
ステップ3: 一時ファイルの削除
一時ファイルはディスクスペースを大量に消費することがあります。これらを定期的に削除することが重要です。
「設定」>「システム」>「ストレージ」を開きます。
「一時ファイル」をクリックし、不要なファイルを削除します。
関連コマンド:
del /q /f /s %temp%*
ステップ4: 大きなファイルの特定と削除
不要な大きなファイルを特定し、削除することもディスクスペースを解放する効果的な方法です。
ファイルエクスプローラーを使用して、大きなファイルを検索します。
不要なファイルを特定し、削除します。
関連コマンド:(Powershell)
Get-ChildItem -Path "C:" -Recurse | Sort-Object -Property Length -Descending | Select-Object -First 10
ステップ5: Windows Search のインデックスの作成対象をチューニングする(Windows.edb)
Windows.edb のサイズは、Windows Search のインデックスの作成対象によってサイズが変わりますため、インデックスの作成対象が多いほど、サイズが大きくなり、対象が少ないほどサイズが小さくなります。
- 設定手順
- ファイル名を指定して実行に "control /name Microsoft.IndexingOptions" と
入力して実行し、[インデックスのオプション] を開きます。 - [変更] ボタンをクリックします。
- インデックスを作成するフォルダーを設定します。
必要なフォルダーにのみチェックを入れ、検索対象から外すフォルダーのチェックを外すことで対象ファイルを減らします。
さらに、以下コマンドで Windows Search サービスを一時的に停止した後にデータベースを最適化しており、実行後にインデックスが再構築されます。
Sc config wsearch start=disabled
Net stop wsearch
EsentUtl.exe /d %AllUsersProfile%\Microsoft\Search\Data\Applications\Windows\Windows.edb
Sc config wsearch start=delayed-auto
Net start wsearch
※すでに容量不足の場合は、該当ファイルを削除して再構築で進めてください。
Stop-Service -Name "WSearch"
Remove-Item -Path "C:\ProgramData\Microsoft\Search\Data\Applications\Windows*" -Recurse
Start-Service -Name "WSearch"
ステップ6: Officeキャッシューの削除
C:\Users<User>\AppData\Local\Microsoft\Office\16.0\OfficeFileCache
こちらはOffice アプリケーションで WebDAV が有効なサーバーなどからOffice ファイルを開くことで生成されるキャッシュ ファイルであり、削除が可能なファイルでございます。
本ファイルはキャッシュ ファイルであり、削除を実施しても Office やシステムなどへの影響はございません
結論
システムファイルによるディスク容量問題は、上記のステップにより解決することができます。定期的なメンテナンスと不要なファイルの削除により、ディスクスペースを効果的に管理することが可能です。