マネージドサービス部で Basis/インフラを担当しています。
今回は、AWS Systems Manager for SAP を検証したいと思います。
AIによる要約
本記事では、AWS Systems Manager for SAPを使用してSAP HANAデータベースを管理する方法について説明しています。準備として、AWS Secrets Managerでユーザーパスワードを設定し、インスタンスロールにポリシーを追加し、インスタンスタグを設定する手順を解説しています。次に、Application ManagerでSAP HANAを登録する方法と、システムの動作確認について説明しています。さらに、AWSからSAP HANAを起動および停止するコマンドの使用法や、ABAPアプリケーションの登録についても触れています。記事全体を通じて、従来のカスタムソリューションに比べてAWSを使用することでSAPシステムの管理が容易になることを強調しています。
参照リンク
https://docs.aws.amazon.com/systems-manager/
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ssm-sap/latest/userguide/tutorials.html
準備
①HANAデータベースへアクセスするユーザパスワードはAWS Secrets Managerに設定する。
インスタンスのAgentからアクセスできるように権限を付与する。
③対象HANAインスタンスにアプリケーションがアクセスできるようにタグを設定する。
④アプリケーション登録時利用するユーザ/パスワード以外のDatabase情報をJSONファイルに作成し、実行のCloudshellにアップロードする。
↑↑↑↑これで準備完了↑↑↑↑
HANAアプリケーションの登録
動作確認
アプリケーションマネジャー画面にHANAは動いていることを確認できます。
サーバーにインストールされているSAP HANAの構成情報なども確認可能です。
以下コマンドを使ってAWSからHANAを停止する
Systems ManagerにRunCommandは発行されたことを確認できる
サーバ停止のパラメータも指定していたため、EC2自体もバッチリ停止されました。
↑↑↑↑これでAWSポータルだけ、SAP(HANA)を起動/停止簡単に操作できました。すばらしいー
ABAPアプリケーションの登録
HANAと同様のコマンドで結果を確認したり、コマンドてAPサーバを開始・停止できます。
※残念ながら、こちらの検証環境はサポートされないため、エラーがありました。こちら検証次第アップデートさせていただきます。
おまけー
ドキュメントにもありますが、前提条件は以下の通りです。
SAP HANA 2.x を実行していること
Amazon EC2 インスタンスに /run マウントポイントが tmpfs にマウントされていること
Amazon EC2 インスタンスに Python 3.5 以上のバージョンがインストールされていること
SAP HANA 2.0 サーバーのリビジョンが 056.00 未満の場合、Amazon EC2 インスタンスの /opt/aws/ssm-sap/ ディレクトリに hdbcli Python ライブラリがインストールされていること
boto3 がインストールされている場合、そのバージョンが 1.7.0 より高いこと
また、こちらの仕組みをサポートしているSAPバージョンはこちらのリンクをご参照ください。
(注意:Singleインスタンスでないとサポートされません❣)
https://docs.aws.amazon.com/ssm-sap/latest/userguide/supported-versions.html
さいごに
本日は、AWS マネジメントコンソールだけで SAP の起動・停止が可能になっていることを確認しました。これまで弊社では独自の仕組みを構築し、SSM ドキュメントを作成して対応していましたが、今回のアップデートにより、もっと簡単に実現できるようになったことを嬉しく思います。