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Android Studio の Gradle の備忘録

Last updated at Posted at 2016-04-14

前置き

ビルドやバージョン管理をするのに便利らしい Gradle ですが難しくて本当に便利なのか分かりません。
以前 Ant や Maven を使っていた方々にとっては、とても素晴らしい機能らしいのですが…。

Android Studio でプロジェクトを作ると、Gradle が勝手に自動的に付いてきます。
どうしても使わせたいみたいですね。

ならばせめて何が書かれているのかくらいは理解したい。
なので Gradle について簡単に調べた事について書き留めて行きます。

環境情報

Android studio 2.0
Gradle 2.10

gradle は Android Studio をインストールすると勝手に同梱されてついてきます。

gradle-path.png

事前準備

「Start a new Android Studio project」 から新しい Android Project(Empty Activity) を作っておきます。

Androidアプリプロジェクトとファイルの構成

project-conf.PNG

Eclipseとは比べ物にならないくらい構成が複雑です。
あと gradle と表示された拡張子(?)ファイルが至る所にあります。

アプリケーション内の build.gradle

ソースコードをビルドしてアプリケーションを作る時に使われる gradle です。
gradle は色々ありますが基本的にここを変更します。

app-build.gradle.png

中を見るとこんな感じになっています。

app/build.gradle

// プラグインの宣言
apply plugin: 'com.android.application'

// androidのビルド設定のメイン
android {
	// コードを コンパイル -> ビルド するのに必要なSDKやbuild-toolのバージョン指定
    compileSdkVersion 23
    buildToolsVersion "23.0.3"

	// マニュフェストエントリ
    defaultConfig {
        applicationId "example.com.myapplication"
        minSdkVersion 19
        targetSdkVersion 23
        versionCode 1
        versionName "1.0"
    }

	//ビルド定義
    buildTypes {
        release {
            minifyEnabled false
            proguardFiles getDefaultProguardFile('proguard-android.txt'), 'proguard-rules.pro'
        }
    }
}

// ライブラリ依存関係
dependencies {
    compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar'])
    testCompile 'junit:junit:4.12'
    compile 'com.android.support:appcompat-v7:23.3.0'
}

各項目の詳細は以下のとおりです。

プラグインの宣言

Android アプリケーション や ライブラリ をビルドする場合は必ず下記の様に宣言する必要があります。
よくわかりませんが取り合えずおまじないと思っておきましょう。

アプリケーションの場合
apply plugin: 'com.android.application'

android ライブラリの場合
apply plugin: 'com.android.library'

androidのビルド設定のメイン

Android Gradle Pluginでは、android {} ブロック内にビルド時の設定などを記述していきます。
コードを コンパイル -> ビルド する時に必要な Android SDK 及び Build-Tools の API Level が指定されています。

android {
    //アプリをビルドする際のSDKの設定
    compileSdkVersion 24 		// コンパイルするのに必要(SDK Platform)
    buildToolsVersion "24.0.0"	// ビルドするのに必要(SDK Build-tools)
}

SDK Platform のバージョンが分からない場合は <sdk>/platforms/ のディレクトリを確認してください。
platform.JPG

SDK Build-tools のバージョンが分からない場合は <sdk>/build-tools/ のディレクトリを確認してください。
キャプチャ2.JPG

defaultConfig

Eclipse ADTの場合は、AndroidManifesf.xml に直接記述していましたが、build.gradle に記述しておくことでビルド時に自動で AndroidManifesf.xml に追加(上書き)してくれます。

defaultConfig {
    applicationId "example.com.myapplication"	// パッケージ名
    minSdkVersion 19		// アプリを実行するのに必要な最小APIレベル
    targetSdkVersion 22		// アプリの動作を保障しているAPIレベル
    versionCode 1			// 内部バージョン番号として使用する整数(最大値 2100000000)
    versionName "1.0"		// ユーザーに表示するバージョン番号として使用される文字列
}

targetSdkVersion の API Level は、デフォルトの画面や動作が指定したバージョンになります。
例を出すとtargetSdkVersion 22 ならば Android 5.1.1( Lollipop ) の画面や動作になります。

buildTypes

アプリファイル(.apk)を作成するときに必要となる設定値の定義。

「デバッグ用(debug)」と「リリース用(release)」のビルドという感じで、複数のビルドの種類を記述することができます。
自分で新たにビルドの種類を追加することもできます。

buildTypes {
    release {
        minifyEnabled false		// コード(apkのサイズ)を縮めるかどうか
        proguardFiles getDefaultProguardFile('proguard-android.txt'), 'proguard-rules.pro'	// Proguard の設定ファイルを指定します
    }
}

ProGuard と言うのは、圧縮、最適化、難読化、事前検証の4つの機能を持ったツールでオプションとして動作させるか指定出来るみたいですね。
Google側は適応を強く勧めている様です。

詳しい内容は、AndroidでのProGuard 使い方を見るのをお勧めします。

その他のブロックたち

android {} の中に設定できるブロック( Configuration blocks )はまだまだあるよ。

aaptOptions { }
adbOptions { }
compileOptions { }
dataBinding { }
dexOptions { }
externalNativeBuild { }
jacoco { }
lintOptions { }
packagingOptions { }
productFlavors { }
signingConfigs { }
sourceSets { }
splits { }
testOptions { }

dependencies

コード上で依存関係にあるライブラリを定義します。
依存関係の種類にはいくつかの種類があります。

dependencies {
    compile fileTree(dir: 'libs', include: ['*.jar'])	// libs フォルダ直下の jar ファイルをコンパイル
    testCompile 'junit:junit:4.12'						// プロジェクトのテストコードをコンパイルするのに必要な依存関係(src/test)
    compile 'com.android.support:appcompat-v7:23.3.0'	// プロジェクトのプロダクトコードをコンパイルするのに必要な依存関係(必須)
}

最後に

とりあえずここまで。
デフォルトのプロジェクトで作られた app.gradle 中身について簡単にまとめました。

この内容をまとめるにあたり以下のエントリーを参考にしました。
Android studioにおけるbuild.gradleの設定について
ここよりも深い部分(apkを作る際のセキュリティキーのgradle設定とか)に触れられていてとても分かりやすいです。

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