Fedora 41 への DaVinci Resolve 19 導入
DaVinci Resolve 19 を Fedora 41 にインストールしたときの手順です。
※Fedora42でのインストールも確認済み
1. 動作環境
- PC: Ryzen 7 5700X
- GPU: AMD Radeon RX 6600
- OS: Fedora 41
2. DaVinci Resolve のインストール
2.1. ダウンロードと展開
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DaVinci Resolve のダウンロード
Blackmagic Design の公式サイトからDaVinci_Resolve_19.1.4_Linux.zipをダウンロードします。 -
ZIP ファイルの展開
ダウンロードしたDaVinci_Resolve_19.1.4_Linux.zipファイルを展開します。
2.2. インストーラーの実行
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ターミナルを開き、展開したフォルダへ移動
ターミナルを起動し、先ほど展開して作成された DaVinci Resolve のフォルダに移動します。cd ~/Downloads/DaVinci_Resolve_19.1.4_Linux -
インストーラーの実行
以下のコマンドを実行して、DaVinci Resolve インストーラーを起動します。sudo SKIP_PACKAGE_CHECK=1 ./DaVinci_Resolve_19.1.4_Linux.run -i-
SKIP_PACKAGE_CHECK=1: DaVinci Resolve は特定の古いライブラリバージョンを要求することがありますが、Fedora のような最新システムではこれらが原因でインストールに失敗することがあります。この環境変数を設定することで、一部の依存関係チェックをスキップし、インストールを試みます。 -
-i: インストーラーをインタラクティブモードで起動し、インストールプロセスを進めます。
画面の指示に従ってインストールを完了してください。
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2.3. インストール後の調整
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ライブラリの競合回避
DaVinci Resolve に同梱されている一部のライブラリ (例:libgio,libglib,libgmodule) が、システムのライブラリと競合して起動問題を引き起こすことがあります。これを回避するため、Resolve 内の該当ライブラリを別の場所に移動させます。cd /opt/resolve/libs/ sudo mkdir Libs_backup sudo mv libgio* Libs_backup/ sudo mv libglib* Libs_backup/ sudo mv libgmodule* Libs_backup/ -
追加ライブラリのインストール
DaVinci Resolve の動作に必要な追加のライブラリをインストールします。sudo dnf install apr apr-util libxcrypt-compat-
aprとapr-util: Apache Portable Runtime ライブラリです。 -
libxcrypt-compat: 古いプログラムとの互換性のためにlibcryptAPI を提供します。
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3. AMD GPU 向け設定 (ROCm の導入)
AMD Radeon GPU (RX6600 など) を使用している場合、OpenCL や HIP を介した GPU アクセラレーションのために ROCm (Radeon Open Compute platform) の導入が推奨されます。
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ユーザーを
renderおよびvideoグループに追加
GPU ハードウェアへのアクセス権をユーザーに付与します。sudo usermod -a -G render,video $LOGNAME -
ROCm パッケージのインストール
ROCm の主要なコンポーネントをインストールします。sudo dnf install rocm-hip rocm-openclオプションで、開発用ヘッダーなどもインストールできます (通常は上記で十分な場合があります)。
sudo dnf install rocm-hip-devel -
ROCm インストールの確認
ROCm が正しくインストールされ、GPU が認識されているかを確認します。rocminfoコマンドの実行結果に、ご使用の GPU (例: gfx1032, RX 6600) の情報が表示されれば、ROCm の設定は成功です。
5. おわりに
Fedora への DaVinci Resolve 19 のインストールは完了です。