OculusQuestが届いてしばらく遊んだので感想とか書いておきます。
良いところ
一言で言えば、本格VRが遊べる機器が5万円で買えます。
細かいレビューは検索すればいくらでもでてくるので割愛します。
悪いところ
締めつけ感
他の人のレビューでは顔のフィット感も申し分ない、という意見がよく目立つのですが、
私個人では頬に跡が残るぐらいの締めつけ感があります。
Oculus Goでは軽いせいかそこまで跡は残ってないのですが、Questは1時間もすれば顔が痛い感じがあります。
画面の出来
高解像度、有機ELという画面ですが、思ったほど良くないイメージです。
ディスプレイの光ってない部分が格子状に見える(スクリーンドア)のが思ったより目立ちます。
また、暗いところに光源が一つ、みたいなシーンになるとレンズのモアレも気になります。
見た目だけで言えば、Goの方が見やすい印象です。
こちらの方のBlogを参考にしてもらえればわかりやすいかと思います。
https://kimono-oyaji.com/vr-goggles-oculus-quest-05-2/
もっとも、一旦ゲームなどに夢中になればあまり気にはなりません。
アプリへの不安
現在、VRChat、BeatSaverを始め、有名タイトルがずらりと並んでいますし、
チュートリアル用のソフトだけでも未来を感じて良いです。
ただ、Oculus社はQuest付属のストアはアプリ審査を厳しくする方針を示しました。
AndroidやiOSのストアに自作ソフトを並べるのは難しくありません。
しかし、Quest向けストアだけは、他のプラットフォームで結果を残すか、
企画書を送って承認されないと出せないという仕組みになっています。
安心できるゲームが多いというメリットは有るのですが、
その分少数にしか刺さらない攻めたゲームは期待できません。
現在のストアに並んでいるソフトは移植作が多く、値段も3000円前後が中心です。
他のプラットフォームで買ったのに同じものをまた3000円出して買うのは中々気が引けます。
Goでは1000円前後が中心だったので割高感を受けます。
ただし、現在開発に関しては自由に行なえますし、ストアを経由せず、apkを入手してインストールすることも出来ます。
SideQuestを入れると幸せになるでしょう。
$\tiny{DMMアプリはないけど、NSFW的なアプリもあります。}$
アプリについて
VRChat
出来は満足です。
World/Avatarによってはひどいことになりますが、概ね問題は起きません。
人数も10人を超えるあたりから音声が途切れ途切れになったりしますが、それ以下なら普通に話せます。
しかし、何より良いこととしてQuestを買った人がいるおかげで、
毎日のように初めての人が集まってくる事です。
vrchatはチャットツールなんで会話相手がいないと楽しくないです。
初めての人が多いほうが初めて同士で会話しやすいし、
既存の人も初心者迎え入れモードなので会話に参加しやすいです。
これが初心者の少ない環境になると、身内で固まっていて入りづらいんですよね。
そういう意味でQuest発売で新規の人が増えている今こそ参加しやすいタイミングです。
VirtualDesktop
PCの画面をVRで見るソフトです。
これがすごいのは、VRゲームも遊べるところです。
要は、Questさえあれば、PC向けVR機器がいらないわけです。
てか、無線でPC向けVRゲームが遊べるって神すぎですよね…。
若干のラグを感じますが、VR酔いするほどではないです。
ただ、VRを使えるという部分はOculus社と一悶着あったようで、
ストアにあるアプリでは動きません。
アプリを買った上でSideQuest(非公式APKをインストールする補助ソフト)を使って
公式ページにあるapkに置き換える必要があります。
https://www.vrdesktop.net/
OculusGoとの比較
Questが出たら、Goは完全にいらないもの、と思ってたのですが、
軽くて見た目も良くてアプリも自由に出せるという点で、違う立ち位置になるなという感想です。
Questはわかっている個人が使う分には問題ないのですが、
ビジネス向けにわかってない人が取り扱い、わかってない人が使用する場合、
正直かなり面倒なハードだなと思っています。
トラッキングが切れるとガーディアンの画面になり、不意に「ここは何?」みたいになります。
メッセージウィンドウも最初はピントが合わずに読めないんです。
遠くを見ている時に近くにものを出されても二重に見えるあの現象が起きます。
コントローラも複雑だし、Goのシンプルな片手コントローラのほうが取り回しはいいので、
6DoFがどうしても必要、というコンテンツでもない限り、
Goの取り回しのしやすさはもう少し続くんじゃないかと思います。
まとめ
このBlogでは悪い点ばかりをのべてますが、良い点を割愛しただけで、良い点のほうが多いです。
現状、最もおすすめできるVR機器で、一年以内にこれ以上のハードは出ないと思います。
理由として、機能と価格面でどうしても折り合いがつかない事は明らかだし、
ソフトのラインナップもここまで揃える政治力がある会社は稀でしょう。
では良きVRライフを。