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第47話 逆正接関数の加算

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この記事は仮面ライダービルドの数式の第47話です。

\arctan⁡\frac{1}{73}+\arctan\frac{1}{132}=\arctan\frac{1}{x}  ,x=47

arctan(アークタンジェント)に関する数式です。

日常で使う角度には2つあり、いわゆる90度が直角を表す分度法と、
坂道の勾配を表すパーセントとがあります。

例えば、2%の坂道といえば、100m進んだ時に2m高くなるような坂道で、
角度だと大体1.14度になります。

坂道をパーセントで表すのは、そっちのほうが直感的だからでしょう。
2%の坂道と4%の坂道とでは、4%のほうが大体2倍ぐらいきついです。

分度法の角度だとそうはいきません。
45度の坂道の2倍きついのが90度の坂道なのか?というとわかりますが、
90度は垂直ですから、2倍どころではないレベルできついです。

ですから、車を運転する立場であれば、
2%の坂は1%の坂に比べて2倍登りにくい、と説明するほうがわかりやすいわけです。
ちなみに、90度を%で表そうとすると無限大になります。

そして、このパーセントというのがtan(タンジェント)の値です。
tanが1というのは100mで100m上がる坂、つまり45度の坂で、
tanが2というのが100mで200m上がる坂、大体63度の坂になります。

arctanというのはその逆で、tanの逆関数です。
分度法→パーセントに直すのがtanなら、
パーセント→分度法に直すのがarctanです。

ただ、正確には、分度法というより弧度法です。
数学で使う角度は直角が90度ではなくπ/2とします。
1を約57度として、180度がπとなるように切りなおした角度が弧度法です。

詳細は省きますが、まぁ、こっちのほうがいろいろ計算しやすいのでそうしています。
 
冒頭の式は、73mで1m上る坂と132mで1m上る坂を足すと、
47mで1m上る坂の角度になる、という意味です。

具体的には以下の式で求めます。

\arctan⁡ α+\arctan⁡ β=\arctan⁡\frac{α+β}{1-αβ}
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