やりたいこと
・文字化けや一部のメールが欠けてしまったりすることなく、すべてのメールデータを着実に移行したい
(他の方法だと、添付ファイルのファイル名のみ文字化けしたり、中国語が件名に入ったメールがインポート時にはじかれたりしてしまったり、なかなか思ったようにはいきませんでした)
・やり直しなく、不安な気持ちになることなく、着実にメールデータを移行したい
(Thunderbirdを経由する方法だと、画面表示が変わることなく一晩待たされたりした上、途中で止まってしまったりもします)
・なるべく手間をかけずに、メールデータを移行したい
(下記の方法ではエクスポート時にはフォルダ構造ごと出力OK!ただBeckyへのインポート時はフォルダを一つずつ移す作業が必要)
Outlook→Beckyメール引っ越し手順
1.「em Client」評価版(無料)を使って、Outlookのメールデータを取り込む
2.「em Client」から、emlファイルとして1メール1ファイルの形で出力
(フォルダ構造を維持したまま、一括で出力することが可能)
3.出力したメール(ファイル)のファイル名を一括で無難なもの(a.emlなど)に変更
(この作業で、件名に非対応の文字が入っている場合でもBeckyで弾かれることがなくなる)
4.あとはBecky側でフォルダ単位で、上記のデータをインポートしていけばOK
(フォルダの数だけ作業が必要)
作業にかかる工数
・Outlook → em Client は、フォルダ構造ごと一括インポートができるので楽です。
・em client → Becky はフォルダの数だけ繰り返し作業が必要なので、フォルダをたくさん作ってしまっている場合はフォルダの数だけ時間がかかります。大変ですが、こつこつやれば着実に進めていけます。
手順詳細
・「em Client」評価版をインストールする
(期限が切れてもインポート・エクスポートの機能は使えるため、評価版でOK)
・インポートする場所をここで選びます
(特にこだわりがなければデフォルトのルートフォルダ「ローカルフォルダ」でOK)
・こんな感じ(下図)でメールが「em Client」に取り込まれていきます
★エラーが出てしまう場合は、Outlookのpstフォルダを修復※すれば通るようになります。
※Outlookの実行ファイルと同じフォルダにある、SCANPST.EXEで修復ができます
※Outlook上で作成した振り分けルールでエラーになっている場合もあります。
(その場合は、そのルールを削除すれば通るようになります)
・em Client にメールが取り込まれました
(この例では、「受信トレイ」「検索結果テスト」「送信済み」の3フォルダ)
・早速取り込んだメールをエクスポートします
メニュー → ファイル → エクスポート
・Windows上にフォルダ構造ごとエクスポートされます(下図)
・Beckyにインポートする際に、非対応の文字がファイル名に入っているとエラーになってしまうため、その対応として、ファイル名を一括で無難なものに変更しておきます
・ファイルをすべて選択 → 右クリックして「名前の変更」 → 「a」を入力
※aじゃなくても、普通のアルファベットや日本語ならなんでもOKです
(中国語の文字などがファイル名に入っているとエラーになってしまうようです)
・Becky側に、受入れ用のフォルダを用意します
(フォルダは、emlファイルを格納しているフォルダと1対1で作成します)
【補足】
・メールの数が多い場合は、少し時間がかかります(1000メールで1分くらい?)
・フォルダの数だけこの作業が必要になりますが、着実に進むため、Thunderbird経由で表示が変わらない状態でずっと待つ方法よりは、精神衛生上かなり楽でした。(Thunderbirdの場合、一晩待ってNGなときも・・・)