CUDA 9.0をWindows10上でVisual Studio 2017向けにインストールする方法です。過去のバージョンだと色々とやる必要があったのですが、このバージョンの組み合わせでは特に問題なくインストールできます。ただ、一点だけ引っかかるポイントがあったので、そのメモ代わりです。
Visual Studio
Visual Studioインストーラのダウンロード
下記サイトから環境に合ったインストーラをダウンロードする。無料のVisual Studio Community 2017でOK。
https://www.visualstudio.com/downloads/
Visual Studioのインストール
重要なポイントです
Visual Studioをインストールする際には、Windows 10 SDKのコンポーネントを必ずインストールするようにしてください。デフォルトでは無効になっているようです。”C++によるデスクトップ開発"の下にあります。これをインストールしないと、後でCUDAプロジェクトをビルドするときに、fatal error LNK1104: cannot open file 'gdi32.lib'
が出ます。
CUDA Toolkit
CUDA Toolkitインストーラのダウンロード
下記サイトから環境に合ったインストーラをダウンロードする。
https://developer.nvidia.com/cuda-downloads
CUDA Toolkitのインストール
特に引っかかるポイントはないです。全てデフォルトでOKをクリックしていけば大丈夫です。
CUDAプロジェクトの作成
インストールに成功したら、VSの新規プロジェクトの追加画面に、CUDA用のテンプレートが追加されているはずです。
実際のプロジェクトに取り込む
CUDAプロジェクト単体だと使いづらいと思います。CUDA処理をライブラリ化するのがいいかと思います。こちらもご参考にしてください。
https://qiita.com/take-iwiw/items/7f4e5a84b3e49aa7fbb1
追記 (2018/2/2)
最近のバージョンのVisual StudioとCUDAの組み合わせだと、ビルド時にバージョンチェックでエラーが発生するっぽい。_MSC_VER
の値がおかしい? vcvars64.bat
を実行すれば治るかも。
↓で語られている。
https://devtalk.nvidia.com/default/topic/1022648/cuda-9-unsupported-visual-studio-version-error/
追記 (2018/9/30)
今現在においても、Visaul Studio 2017のマイナーバージョン(_MSC_VER>1911)とCUDA9.0のバージョン問題は解決されていない模様。
CUDA10だと_MSC_VER=1920までサポートされているようなので、素直に乗り換えた方がいいっぽい。