はじめに
最近注目されているモダンなターミナル「Warp」には、ChatGPTをベースにしたAI Agentが搭載されており、コマンドラインでの作業をより効率的に、そして直感的にしてくれます。
本記事では、このWarpのAI Agent機能を実際にどう活用できるのか、3つの具体例を通して紹介します。普段の開発における「ちょっと助けが欲しい」瞬間を強力にサポートしてくれるWarp AI Agentの魅力をぜひ体感してください。
Warp AI Agentとは
ターミナルアプリ「Warp」に搭載されているAIアシスタント機能です。
コマンドの補助生成やエラー解釈と実行など、いままでユーザーがしていたことを代行してくれます。
活用事例1 検索
ディレクトリやファイルの検索にAI Agentを使用してみます。
以下のディレクトリ構造を考えてみましょう。
/Users/{user_name}/Documents/laboratory
├── sample-A
├── sample-B
└── sample-C
それぞれsampleから始まるディレクトリが存在しますが、それぞれを一つのプロンプトで名前とパスまで表示させてみます。
プロンプト
今回このようなプロンプトを与えました。
laboratoryディレクトリ内でsampleから始まるディレクトリの名前とパスを教えて欲しい
結果
結果はこのようになりました。求めていた通りの答えが返ってきました。
1. sample-A
パス: /Users/{user_name}/Documents/laboratory/sample-A
2. sample-B
パス: /Users/{user_name}/Documents/laboratory/sample-B
3. sample-C
パス: /Users/{user_name}/Documents/laboratory/sample-C
コマンドでできないこともないですが、AI Agentだとコマンドを書くことなく結果を得ることができます。
また多少の表記揺れがあっても、AI Agentが読み取ってくれます。
活用事例2 テンプレートの生成
ソフトウェア開発において、最初の雛形(テンプレート)となる構成やコードを自動生成する場面は多いですよね。これもAI Agentに任せればコマンドを打たずともテンプレート作成をしてくれます。
プロンプト
たとえば、以下のようなプロンプトを与えます。
xxxディレクトリ内にviteのvanilla + typescriptテンプレートを作成してほしい。
結果
すると自動でディレクトリ内に要望通りのviteテンプレートが作成されています。さらにnpm install
まで行ってくれるのであとはサーバー起動するだけで終了です。
Vanilla + TypeScriptのViteプロジェクトが正しく作成されました。プロジェクトの構造は以下の通りです:
/Users/k-logi24/Documents/laboratory/sample-B/
├── index.html(メインのHTMLファイル)
├── package.json(プロジェクト設定)
├── tsconfig.json(TypeScript設定)
├── public/
│ └── vite.svg(Viteのロゴ)
└── src/
├── counter.ts(カウンター機能)
├── main.ts(メインのTypeScriptファイル)
├── style.css(スタイルシート)
├── typescript.svg(TypeScriptのロゴ)
└── vite-env.d.ts(Vite環境の型定義)
活用事例3 エラー解釈と対処法の提案
npmを使ってパッケージをインストールに以下のエラーが出ました。
npm error The `npm ci` command can only install with an existing package-lock.json or
npm error npm-shrinkwrap.json with lockfileVersion >= 1. Run an install with npm@5 or
npm error later to generate a package-lock.json file, then try again.
AI Agentに解決してもらいましょう。
プロンプト
npm error The `npm ci` command can only install with an existing package-lock.json or
npm error npm-shrinkwrap.json with lockfileVersion >= 1. Run an install with npm@5 or
npm error later to generate a package-lock.json file, then try again.
エラー原因の特定と解決をして欲しい
結果
原因を導き、ヒントを教えながらエラーを解消してくれました。
原因が特定できました。package-lock.jsonファイルが存在しないことが確認できました。
解決手順を説明します:
1. このエラーが発生する主な理由:
• プロジェクトにpackage-lock.jsonが存在しない
• gitでクローンした際にpackage-lock.jsonが含まれていなかった
• 誤ってpackage-lock.jsonを削除してしまった
2. 解決方法:
• まずnpm installを実行してpackage-lock.jsonを生成する必要があります
• その後でnpm ciを実行できます
では、npm installを実行してpackage-lock.jsonを生成しましょう。
...
さいごに
WarpのAI Agentは、開発者にとって第二の相棒のような存在になり得ます。特に、あいまいなコマンド操作やエラー対応に強く、「こうしたい」を即座にコマンドへ落とし込めるのが最大の魅力です。
まずはWarpをインストールして、日々の開発に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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