まさに、この 5月頭に Photon OS 5.0 が GA しました!
VMware Blog の記事でも、GitHub 上の Wiki でも紹介されている通り、けっこう面白そうな機能が色々あります。
詳細が気になる方は、ぜひ、上記の記事を覗いてみてください!
今回は、そんな気になる内容を試す前に、手元の環境がまだ Photon OS 4.0 なので、これを Upgrade して、Photon OS 5.0 の環境を整えて行こうと思います。
もちろん、OVA からデプロイしたとしても、Photon OS のデプロイは非常に簡単です。
なので、今回の記事は、「へぇ、Upgrade するなら、こうやるんだ」くらいの参考にしていただければ幸いです。
前提
もちろん、手元の環境は Photon OS 4.0 です。
# cat /etc/photon-release
VMware Photon OS 4.0
PHOTON_BUILD_NUMBER=2f5aad892
手順
基本は、公式ドキュメントの記載に従って、実行していきます。
ただ、非常に簡単な手順になっています。
Photon OS 4.0 の最新化
よりトラブル少なく、Upgrade を実行するために、まずは、Photon OS 4.0 としてパッケージを最新化しておきます。
やっておかなくても、後でスクリプトを流した時に、自動的に実行されます。
tdnf update -y
バックアップの取得
私の環境はあくまで個人のお遊びラボなので、特に取りませんでしたが、必要に応じてバックアップを取得してください。
長期間保持するようなバックアップ用途としては、全く推奨できませんが、今回のような短期間 (72時間を超えないようなレベル) のバックアップとしては、スナップショットが非常に有力な選択肢になるかと思います。
その際、どんな点を考慮すべきかは、下記の VMware KB が分かりやすいかと思います。
サービスの停止
例えば、Docker コンテナ等で、何かしらアプリを動かしている場合には、安全のためにも停止しておきましょう。
私は、↓こんな感じで、Docker コンテナが動いていないか確認をしました。
# docker ps -a
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
photon-upgrade
パッケージのインストール
Photon OS を Upgrade するためのスクリプトが、photon-upgrade
パッケージとして提供されているので、インストールします。
tdnf -y install photon-upgrade
Upgrade の実行
実際に Upgrade を実行していきます。
ちなみに、公式ドキュメントにもある通り、--assume-yes
オプションを指定すると、対話的に聞かれる選択肢を全て yes
で回答したと扱い、対話をスキップできます。
今回の環境は、ガチャガチャツールをインストールしたりしていたので、念の為、対話形式で進めました。
photon-upgrade.sh --upgrade-os
参考
対話形式で進めた場合、廃止されたパッケージがあると、↓こんな感じで聞かれるので、削除した場合には、後でインストールし直すことをお忘れずに。
The following deprecated packages will be removed before upgrade -
openjdk8
openjre8
openjre8
Proceed(y/n)?y
スクリプトが最後まで実行されると、再起動を促されるので yes(y)
を選択して、再起動します。
確認
起動してきたら、↓こんな感じで、Photon OS のバージョンを確認して、Photon OS 5.0 になっていれば、完了です。
cat /etc/photon-release
VMware Photon OS 5.0
PHOTON_BUILD_NUMBER=dde71ec57