Q、プログラミングで使われるsaltとはどういう意味ですか?
A、"Salt"は、プログラミングのコンテキストでは、パスワードのハッシュ化に関連して使用されるランダムな文字列のことを指します。
パスワードを単純なハッシュ関数でハッシュ化すると、同じパスワードを使用するすべてのユーザーが同じハッシュ値を持ち、攻撃者が事前に計算したハッシュ値のリストを使用してパスワードを簡単に復元できるため、安全ではありません。
そこで、ハッシュ値を生成する前にランダムな文字列(salt)をパスワードに追加し、同じパスワードでも異なるハッシュ値が生成されるようにします。これにより、攻撃者はランダムな文字列を知らない限り、ハッシュ値を計算することができなくなります。
例えば、パスワードが「password」として、saltが「abcd1234」とすると、ハッシュ値を生成するためには、「passwordabcd1234」という文字列をハッシュ関数にかけます。同じパスワードを持つ他のユーザーは、異なるsaltが割り当てられ、異なるハッシュ値が生成されます。
このように、saltを使用することで、ハッシュ化されたパスワードをより安全に保ち、パスワードの漏洩や攻撃から保護することができます。
Q、どうしてsaltと言うの?
"Salt"は、パスワードのハッシュ化に使用されるランダムな文字列のことを指す用語で、元々は調味料の塩(salt)から由来しています。
塩(salt)は、食品を保存するために使われる防腐剤として長い間使用されてきました。同様に、パスワードのハッシュ化に使用されるランダムな文字列は、ハッシュ値を計算する前にパスワードに追加され、同じパスワードでも異なるハッシュ値を生成するために使用されます。このため、パスワードの安全性を向上させる防御策として、塩(salt)のように使用されることがあり、"Salt"という用語が使用されるようになったとされています。