複合機に接続をした、GrandStream HT801の設定メモです。
自宅のひかり電話オプションの契約状況。
- 回線1本
- マインナンバーによる番号追加
- ナンバーディスプレイ
接続環境はこんな感じ
- 小型ONUをスイッチに接続
- インターネット用とひかり電話(Asterisk)用でスイッチにて分岐
- ホームゲートウェイは捨てる(仕舞っておきます)
- routerはLinux
日本のナンバーディスプレイに対応するために、ファームウェアを上げておきます。
http://www.grandstream.com/support/firmware
自分が動作確認できたバージョンは、「1.0.23.5」でした。
届いたHT801は、初期設定ではDHCP割り当てのため、手持ちのLinuxルータに、dhcpの設定を実施。
本体のmac アドレスを見て、それ専用にIPアドレスをreserve。
これをしておくと、初期化してもすぐにWebUIへアクセスできるようになりますので便利でオススメです。
WebUI設定を使用するIP製品は、macアドレスを使ったIP固定がいいです
dhcpd.conf
subnet 192.168.49.0 netmask 255.255.255.0 {
range 192.168.49.101 192.168.49.150 ;
default-lease-time 86400;
option broadcast-address 192.168.49.255;
option domain-name "phone.example.jp";
option routers 192.168.49.111;
option domain-name-servers 192.168.33.254;
option ntp-servers 192.168.33.254;
host ht801 { option host-name "ht801"; hardware ethernet 00:0b:82:00:be:ef; fixed-address 192.168.49.103; }
}
macアドレスが合っていれば、IPアドレスでWebUIに接続できます。
アドレスがとれているかどうかは、Linuxルータからpingで確認します。
$ ping -c 1 192.168.49.103
PING 192.168.49.103 (192.168.49.103) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 192.168.49.103: icmp_req=1 ttl=63 time=0.675 ms
--- 192.168.49.103 ping statistics ---
1 packets transmitted, 1 received, 0% packet loss, time 0ms
rtt min/avg/max/mdev = 0.675/0.675/0.675/0.000 ms
WebUIにログインします。
パスワードはadminがデフォルトです。
正常に接続できていると「Registered」が表示されます。
BASIC Settingsの項目は、IPやDNSに関する情報を設定するところです。
WebのUIはhttpsでアクセスするように設定してみます。
BasicSettingsが終わったところで、最下部にあるApplyを押すと設定の保存と繁栄が行われます。
その後、rebootを促され、rebootして以降はhttpsでないとアクセスできなくなります。
SpanningTreeの動いているSWにつないでいる場合、LearningStateへ移る前にTimeoutしてIPの取得に失敗することがあるので
PortFastをSWに設定しておくといいと思います。
AdvancedSettingsではadminのパスワードやsyuslog/snmpを設定しています。
証明書の秘密鍵と証明書をここに張り付けると、httpsで設定をするときに利用されるようになります。
snnmpの設定は、今回v2にしました。
zabbix等で起動時間などが監視できるようになります
問題が起きた時のdebugのために、syslogをdebugレベルで飛ばすように設定します。
FXS PORTでは、SIPに関連する設定を行います。
LAN内で使っているPBXなので、PrimarySIPサーバのみアドレスを入れます。
SIPSやoverTLSは使用しない方向です。
UserID/AuthenticateID/AuthenticatePasswordはasteriskのsip.confにあるものを使います
SLICは接続されている電話機の種類なのでJAPAN COを選んでおきます。
Caller ID Schemeはナンバーディスプレイのことをさしているので、NTT Japanを選んでおきます
複合機側は、特別回線対応の項目を一般にしないとナンバーディスプレイがオンにできない仕様でした。
テスト用電話番号を使って、faxの送受信が確認できれば終了です。
テスト用電話番号は、複合機を販売している各社が持っているようなので確認してみてください。
大体、送信をするとしばらくして着信してレポートがきます。
送信したfaxの画質は折り返しに届くfaxではわかりません。
会社へ送るといった方法も使えますが、コロナ禍では出社することもなかなかないので、クロネコFAXを使います。
特定の番号へfaxを流すと、受け取りのための番号が折り返しでfaxされてきて、それをコンビニのマルチコピー機
に入力するとデータが出てくるというもの。
これは知らなかったので、テストに活用してみてはいかがでしょうか。
fax送受信をしているとき、スループットをみたところ、160kbpsで推移していたのでfaxそのものはsipのヘッダを除くと14.4kbps
ぐらいだと思われる。
1パケットは172bytesだったので、IP電話のトラフィックはルーター泣かせですね。