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転職活動は何故時間がかかるのか

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はじめに

この業界(Web系エンジニア)、ものすごい転職が盛んじゃないですか。
それもあって、「みんな転職してるんだから、転職って簡単なんだろなあ…」って思ってました。

全然そんなことなかったです。
転職活動を終え、なぜ時間がかかるのか、個人的な意見を残しておきます。

スペック

  • 25歳男性
  • 学部卒(情報工学系)
  • 4年目データエンジニア
  • なんでもやっているD社 20新卒

なぜ転職活動に時間がかかるのか

職務経歴書の作成

カジュアル面談、楽しいですよね。
カジュアルに受けられますし、意気投合して「是非エントリーしてほしい!」と言われることも多いですし。

さて、このエントリーに応じた僕は、突如として激重タスクに襲われました
職務経歴書の提出(作成)です。

職務経歴書の作成には、時間がかかる要素が2つあると思ってます。

  • 書く内容
  • フォーマットの選定

書く内容

例えば、転職ドラフトのレジュメですと、以下のようなものを書く必要があります。

  • どんな課題があって
  • どんな技術を使って
  • どんな領域を担当して
  • どんな成果を出して
  • どんなことを感じたか

これ、すぐ書くことできますか???
あまり覚えてない昔のプロジェクトでも???

はい、無理です。
時間かかります。

フォーマットの選定

『職務経歴書 エンジニア』とかで検索すると、色んなものが出てきます。
人それぞれなので、自分に合った適切なフォーマット探す(作る)所からスタートです。

僕は時間が無かったので、findyのプロフィールPDF出力でサクっと済ませました。
時間がある方は、notionとかにまとめると良いと思います。

自分が何考えてるのか分からない

「オメー何言ってんだ?」って思われるかもしれません。
でも、僕はマジで分かりませんでした。

例えば、

  • なぜ転職したいのか
  • 現職の継続・転属や、副業じゃダメか(本当に転職したいと思っているのか
  • どういう会社がいいのか
  • どういう領域がいいのか
  • どういう働き方がいいのか

これ、(理由含めて)即答できますか?
即答できたとして、それは面接用の謳い文句でなく、本心ですか???
…まあ、転職理由の本音は「転職するとなぜか給与上がるから」が大半だとは思いますが

会社は何らかしらのデメリットを絶対に持っています。
例えば、働きやすさは大事ですが、働きやすすぎると「熱量・緊張感が無く、働き甲斐がない」というデメリットにも繋がります。

「良い会社に入りたい」はみんな思っていることだと思いますが、「良い」を言語化できるようになるには、時間がかかります

この言語化ができないと、有意義な転職は難しいと思っています。

会社選びが大変

ここがメインだと思います。
というのも、面談しないと分からないことが多いからです。

  • 事業の方向性
  • 技術的に頼れる人がいるか
  • チームメンバーがどういう人か
  • 技術的に抱えている課題
  • SO周り
    • 種類・分配状況・IPOフェーズなど
  • 組織的な問題

このあたりは特にそうですね。
面談を通じて、印象が180度変わることはザラにあります。

参考までに、僕が面談で体験した、印象の変化例を載せておきます。

  • 良い印象になった例
    • 「この人と働きたい!」と思える人がいる
    • 他社にはそうそう無い、技術的な魅了がある
    • 経営陣の思想に共感できる
  • 悪い印象になった例
    • 会社としては評判も良いし魅力的だが、配属先チームは微妙
    • チームメンバーはすごく良いが、チームに求められている方向性は微妙
    • 技術もメンバーも良いが、社風に共感できない

新卒採用は会社の採用ですが、中途採用はチームの採用です。
そのため、エンジニアから評判の良い会社だとしても、配属先チームも良いとは限りません。

なので、「ここに入りたい!」と思える環境を探すために、何社も面談をする必要があります。
僕は結果的に17社面談しました。

ちなみに、僕の友達は30社面談したらしいです。バケモノかよアイツ

技術試験・性格診断の受講

新卒採用ほど多くはないイメージですが、コーディング試験やSPIなどを採用している会社もあります。
コーディング試験だと、trackが有名です。

内容や分量は会社によって全然違いますが、平均すると2-3時間ぐらいかかると思います。

コーディング試験の事前対策については、経験者の中途採用なら不要だと思います。
なぜなら、転職活動でコーディング試験を4回受けたのですが、殆どは以下どちらかだったからです。

  • 超簡単な問題
    • AtCoder 100-200点クラス
    • csvをちょっと弄るだけ
      • 問題文に各言語のファイルI/Oのやり方が載ってるので、本当にやるだけ
  • 短時間で対策できない問題
    • ニッチなものを用いた問題
      • 試験中に使い方を調べる前提
    • 幅広い知識が問われる問題
      • 応用情報午前みたいな感じ

ちなみに、僕の試験最長時間は12時間です。
(時間制限無し & クソ難しい & 満点取りたかった)

普通に落ちる

トンデモ売り手市場な業界ではありますが、それでも割と落ちます。
なので、「ここに入りたい!」と思える会社を複数社受けることになると思います。

なぜ不採用になってしまう(しまった)のか、自分の理由をまとめました。

コミュ力・対策不足

面接時の緊張感といった雰囲気は、日常的には経験しないものだと思います。
そのため、回答の思考に割ける頭のリソースは普段より少なくなりがちです

慣れていないとトンチンカンな回答しがちです。
終わって数秒後に、「あれはこう答えれば良かった…」となること、僕は沢山ありました。

だからこそ、練習するなり場数踏むなりする必要があると思っています。

ミスマッチ

中途採用は即戦力を求めることが多いらしいです。
社風・フェーズ・採用技術は様々ですし、求められる能力はチームによって大きく変わります。

また、技術スタックだけでなく、社風・指向などともマッチするか見られます
某社にて、「能力はとても評価しているし是非入社して欲しいが、貴方の『将来なりたい像』を考慮すると、今のフェーズで入社されるのはミスマッチだと思う」という理由で不採用になったことがありました。

面接という真剣なコミュニケーションを通じて、ようやく発覚することは沢山あります。
ちゃんと職務経歴書を読んでくれたら防げたミスマッチ多いんだよなあ…

会社側の都合

チーム側で採用したいと思っていても、会社の都合で不採用になることは珍しくないです。

  • ポジションが埋まった
  • 部署の予算的に採用できなくなった
  • 組織再編成によりチームが消えた

などなどですね。
僕の所属していた部署でも、何度かチームが分解されたり消滅したりしたことがあります。

業務・プライベートと平行してやる必要がある

さて、ここまで書いてきたことを、業務やプライベートと並行してやる必要があります。

僕は週3-5で勉強会入れたりするアホなので、時間管理が大変でした。
やることが増えたのもあって、業務中ふとボーッとしてしまう時間が増えたりしましたね。
(やることが多いので、心は全く休まっていない)

この期間が3ヶ月ぐらい続いたので、HP/MP共に消耗しました。

さいごに

ただ転職すれば誰でも給与が上がる時代は終わったらしいです。
転職市場のバブルが「終わった」だけであって「崩壊した(バブル以前に戻った)」わけじゃないので、最後の内定・転職がバブル頂点以前なら上がりそうですが

そういう時代だからこそ、キャリア構築や内定承諾に慎重になるため、転職活動は長期化していくでしょう。
だからこそ、転職意欲が無かったとしても、職務経歴書は常に更新しておくんだぞ!!!

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