はじめに
Zabbix 2.2のソースには「conf/zabbix_agentd/userparameter_mysql.conf」が含まれているので、これを使ってMySQLを監視します。本家が公開しているRPMパッケージのzabbix-agentにも「/etc/zabbix/zabbix_agentd.d/userparameter_mysql.conf」として同梱されています。
手順
- Zabbixエージェントを適切に設定する(ここでは説明しない)
- MySQLにZabbixエージェント用のユーザーを作成する
- 「userparameter_mysql.conf」で指定されているHOMEに「.my.cnf」を作成する
- Zabbixエージェントを再起動する
- zabbix_getなどで挙動を確認する
詳細な手順
2. MySQLにZabbixエージェント用のユーザーを作成する
MySQLにユーザーを追加します。ユーザー名「zabbix」、パスワードが「zbxpasswd」の場合は以下のような感じで。
mysql> grant process on *.* to 'zabbix'@'localhost' identified by 'zbxpasswd';
3. 「userparameter_mysql.conf」で指定されているHOMEに「.my.cnf」を作成する
「userparameter_mysql.conf」をみるとHOMEは以下のように設定されています。
HOME=/var/lib/zabbix
「/var/lib/zabbix/.my.cnf」を作成し、MySQLのユーザー名とパスワードを指定する。「/var/lib/zabbix」ディレクトリーがない場合はそれも作成すること。また、「/var/lib/zabbix/.my.cnf」にはパスワードを記載するので、権限は400あたりにしておくとよい。
例えば次のような手順になる。
$ sudo mkdir /var/lib/zabbix
$ sudo vim /var/lib/zabbix/.my.cnf
$ sudo chmod 400 /var/lib/zabbix/.my.cnf
$ sudo chown -R zabbix:zabbix /var/lib/zabbix
「/var/lib/zabbix/.my.cnf」はこんな感じに記述する。
[client]
user = zabbix
password= zbxpasswd
5. zabbix_getなどで挙動を確認する
Zabbixサーバー側からzabbix_getで挙動を確認し、値が取得できていればOK。
$ zabbix_get -s IPアドレス -k mysql.status[Com_insert]
167105
$