CognosAnalytics11.0.13とIHSV9を使って、非SSL通信でWebサーバー経由でCognosにアクセスする環境を構築する検証をしたので、その構築手順をまとめようと思います。
検証した環境では以下のバージョンを使用しています
・OS RHEL
・CognosAnalytics 11.0.13
・IHS v9FP10(Webサーバー)
大まかな流れは、
「Cognosの導入→Webサーバーの導入→WebサーバーとCognosサーバーの構成」
となりますが、今回はCognosとIHS9の導入までは完了している状態からの作業を記載したいと思います。
IHS V9のinstall_rootは、/opt/IHS90
WAS_Web_Server_Pluginsのinstall_rootは、/opt/IHS90Plugin
として参照してください。
#####■IHS9とCognos11.0.10+の構成
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作業①:WebServerPluginV9とIHSV9を紐づけるためのスクリプトの実行。
/opt/IHS90/binに移動してsimplepct.shスクリプトを実施します。
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作業②:(OSがLinux等のUNIXの場合実施)httpd.confファイルの書き換え
httpd.confの中の以下の部分(一番末尾あたり)の$"PLG_ROOTを"/opt/IHS90Pluginに書き換える
・・・
<IfFile "/opt/IHS90Plugin/config/webserver1/plugin-cfg.xml">
LoadModule was_ap24_module "/opt/IHS90Plugin/bin/64bits/mod_was_ap24_http.so"
WebSpherePluginConfig $"PLG_ROOT/config/webserver1/plugin-cfg.xml"
</IfFile>
・・・
<IfFile "/opt/IHS90Plugin/config/webserver1/plugin-cfg.xml">
LoadModule was_ap24_module "/opt/IHS90Plugin/bin/64bits/mod_was_ap24_http.so"
WebSpherePluginConfig "/opt/IHS90Plugin/config/webserver1/plugin-cfg.xml"
</IfFile>
- 作業③:Plugin-cfg.xmlファイルの作成
ファイル生成の前に、Cognosが稼働していたら停止しておきます。
/opt/ibm/cognos/analytics/wlp/usr/servers/cognosserverに移動し、server.xmlに以下の行を追加します。
webserverPortには使用したいポート番号を入れてください。(例では81番を指定してます)
・・・
<pluginConfiguration pluginInstallRoot="/opt/IHS90Plugin" webserverPort="81"/>
</server>
編集後、Cognosを再起動させます。
/opt/ibm/cognos/analytics/wlp/usr/servers/cognosserver/logs/state配下に、plugin-cfg.xmlファイルが生成されていることを確認します。
次に、生成されたplugin-cfg.xmlの中を編集します。
以下のようにUriGroup Nameセクションを編集し、保存します。
<UriGroup Name="default_host_cognosserver_default_node_Cluster_URIs">
<Uri AffinityCookie="JSESSIONID" AffinityURLIdentifier="jsessionid" Name="/bi/*"/>
<Uri AffinityCookie="JSESSIONID" AffinityURLIdentifier="jsessionid" Name="/bi/v1/*"/>
</UriGroup>
保存したファイルを/opt/IHS90Plugin/config/webserver1/へコピーします。
※Unix環境の場合、コピーしたファイルに読み取り権限と実行権限を付与します。
# chmod a+x /opt/IHS90Plugin/config/webserver1/plugin-cfg.xml
- 作業④:IHS V9の構成
/opt/ibm/cognos/analytics/cgi-bin/templates配下のテンプレートファイルをIHSの/opt/IHS90/confディレクトリーにコピーして、コピーしたファイル名を、"cognos.conf"という名前に書き換えます。
# pwd
/opt/ibm/cognos/analytics/cgi-bin/templates
# cp -p cognos_IHS9.conf /opt/IHS90/conf/
# pwd
/opt/IHS90/conf
# mv cognos_IHS9.conf cognos.conf
cognos.confファイル内に書かれているCognosの導入ディレクトリが大文字小文字も含めて間違いないかどうか確認します。(よくある修正例、Cognosのインストールディレクトリがデフォルトで/opt/IBM/cognos…と書かれているので、環境に合わせて"IBM"を"ibm"に直すのを忘れないようにしてください)
- 作業④-2:httpd.confファイルの編集(その2)
次いで、httpd.confをエディターで開きます。SSLを使用しない構成なので以下を追記して保存します。
<VirtualHost *:80>
Include conf/cognos.conf
</VirtualHost>
(Unixの場合)/etc/mime.typesを編集して#MIME type Extensionsに"image/svg+xml svg"が無ければ追記します。次いで、LIBPATHに/opt/ibm/cognos/analytics/cgi-binが読み込まれるよう設定してください。
- 作業⑤:CognosConfigurationのゲートウエイURIを編集する
CognosConfigurationを開き、環境のゲートウエイURIの指定にて非 SSL の場合は、http://ホスト名:81/ibmcognos/bi/v1/dispを設定します。ホスト名部分はWebサーバーのホスト名に置き換えてください。また、この例では81番ポートを使用する構成をしています。
ここまでできたら、Cognosを再起動させてからIHSを起動します。
# /opt/IHS90/bin/apachectl -k start -f /opt/IHS90/conf/httpd.conf
gatewayのURIをブラウザから指定してアクセスの確認を行います。ようこそ画面が出ればアクセス成功です。
以上
上記手順のマニュアルはこちらにありますので、必要に応じて参照ください。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/en/SSEP7J_11.0.0/com.ibm.swg.ba.cognos.inst_cr_winux.doc/t_http9_sup.html