こんにちは、岩舘電気の中の人です。久々の投稿です。
Windows 11 が企業にも徐々に入ってきていていますが、Windows 10 よりもなんとなく使いづらいなあ・・・と思っている人もいるんじゃないでしょうか。個人的には、Windows 10 に戻したいくらいの気持ちでいます。特に、右クリックが2段階メニューになってしまったのにはどうしても慣れることができませんでした。これについてはレジストリをいじることで設定が変えられるのですが、コンピュータの管理者としては Active Directory を使ってすべての社員の PC の設定を一括で変更してしまうのもよいかもしれません。
岩舘電気では、拡張子の表示をさせるためにドメインユーザの設定を Active Directory を使って変更していますが、Windows 11 の右クリック問題も同様にして解決してしまうことにしました。
ただし、Windows 11 以外の環境が混在している場合に影響がないとも言えません。Windows 10 に設定が適用されても動作に影響がないことは確認していますが、保証するわけではありませんので、ご理解のうえ読み進めていただければと思います。気になる方は、Windows 11 のときだけレジストリの編集をするようなログオンスクリプトを書いたほうが良いと思います。
まずは、Active Directory サーバでグループポリシーの管理を立ち上げます。ドメインの中にあるグループポリシーオブジェクトのなかに、設定用のオブジェクトを一つ作成します。すでにADで何らかの設定をしている人はオブジェクトがあると思いますので、そのなかに追加してもよいでしょう。環境や目的によって適宜使い分けしてください。
作成したグループポリシーオブジェクトを右クリックして編集を選択すると、オブジェクトの編集画面が現れます。この中の「ユーザ構成」を展開していくと、「レジストリ」という項目があります。この中にレジストリ変更用のオブジェクトを作成します。下のスクリーンショットでは 「Win11右クリック変更」という名前でオブジェクトを作成しています。
このなかで、次のようなダイアログが現れるので編集を行います。
こちらの画面にあわせて編集をすればいいのですが、キーのパスは次の値を指定してください。
Software\Classes\CLSID{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32
オブジェクトの作成が終わったらダイアログを閉じ、グループポリシーの管理に戻って、このグループポリシーオブジェクトの適用先のOUを指定してあげれば終了です。
Tips ですが、参考になれば幸いです。