ASO(集約ストレージ・オプション)とは
①Aggregate Storage Option(集約ストレージ・オプション)の略称
②データ量はBSO(ブロックストレージ・オプション)の 10分の1 以下
③疎密設定なし(代わりに、 階層タイプ の設定あり)
→ MDX使う時は階層タイプを 「動的」 に設定!
④属性次元、UDA、共有メンバ使用可(ただし、共有メンバには制限あり)
⑤データのインポートは レベル0メンバのみ で可能(親メンバーには自動で積み上がり)
⑥ MDX式 使用可能(※MDX式については近日掲載)
⑦BSO→ASOのデータ連携は 「データマップ」 機能より可能(※データ・マップについては近日掲載)
⑧ASO→BSOへのデータ連携はできないが、 @XREF関数 でコピー可
⑨ASOのデータクリアは下記の2つがある
No | 種類 | 説明 |
---|---|---|
1 | 物理消去 | データ・ブロックごと削除 |
2 | 論理消去 | 値のみの削除 |
論理削除の場合、物理削除に比べて削除速度は速いが、
ブロックの整理はされないのでデータベースサイズが増える可能性がある。
<実行方法>
- 物理削除:EPM Cloud > アプリケーション > 概要 > アクション > キューブのクリア より実行
- 論理削除:手動で値を消去してデータ送信
しかし・・・
- 論理削除:手動で値を消去してデータ送信
これをどうにか自動で消去できないものだろうか?
⇒ BSOでは CLEARDATA または CLEARBLOCK 等の計算コマンドを使用して削除が可能
⇒しかしASOの場合、類似の計算コマンドやオブジェクトがない
そして試行錯誤しました・・・
ビジネス・ルールを使ったASOでのデータクリア
・ビジネス・ルールにて実装可能
・ 【式】オブジェクト を選択し、下記の式にて実行することで実現可能
※ 数値だけでなく文字列もクリアできる
※ 割り算を挟むことでパフォーマンスが良くなる
"Member001"= ("Member001"-"Member001")/"Member001"
注)実行後の値は「#MISSING」ではなく、数値なら 「0」 文字列なら 「空白」 となる
ASOの計算順
・「解決順(Solve Order)」により計算順が決まる(csv、SmartView、Webから設定できる)
・初期値は「0」数値が大きいほど計算順が後になる
注)SmartView・csvでは、一度1以上に設定すると0に戻せない→webから戻す必要あり