#まずはじめに…この記事について
AIQVE ONE株式会社で教育担当をしております、りこりうすと申します。
今回は【研修をあまり知らずに教育担当になった】私の
主に新入社員の研修やゲームテストの研修を行ってきた中で気づいた進め方、
伝え方の記事となります。
##自己紹介
私はこの業界に入る前は、箸屋で接客をしておりました。
※前職は入社した際、研修がほとんどありませんでした。
AIQVE ONEに入ってからは、テスターを経験して教育担当になりました。
今は新入社員に対する研修や、ゲームテストをどのように行っていくかを日々伝えています。
その中で学んだことはとても多く、今も勉強の途中なところもあります。
####研修を進める中で気づいたこと
私が担当している研修は様々ありますが、
テストを実行する研修の際には下記の手順でお話をしています。
・テストを消化する際に使う物の説明(仕様書、テストケース、実機等)
・テストを消化する上での順序(仕様把握、テストケースを消化、バグ等が見つかれば起票等)
・テストケースの記載説明(入力方法を説明)
・実際に作成した物を確認したり、過去にあったテストケースを消化した際の話を紹介
また、私が担当している研修の参加者には、
この業界に何年もいらっしゃる方や、未経験の方、様々な経歴の方が一緒に受ける研修もあります。
中には、今まであまりPCを使ったことがない方もいらっしゃいます。
そのような様々な研修を担当していき、お伝えしていく中で、
研修に限らず、人へ何かを伝える上で重要だと感じたことは、
####「無知の可能性を考えながら話や内容を進める」
ということでした。
実は、箸の持ち方説明をする際や、何かを行う上での計画にも、同様のことがあるのですが、
どんな簡単なことでも、「相手はきっと知っている」という自己の認識から説明等を始めてしまうと
認識違い等のトラブルの恐れがあると感じたのです。
####例えば…
例えば、誰かに箸の持ち方を説明をするときにこのような説明をすることがあります。
「1本は親指と薬指で支えながら挟み、もう1本は鉛筆の持ち方をする」
しかし、これだと1つ問題が発生してしまいます。それは、
「鉛筆の持ち方が人によって変わってしまう可能性があること」です。
持ち方を教えている方は、正しい鉛筆の持ち方を知らない可能性があるため、
それに通じて箸の持ち方を正しく伝えられない恐れがあるためです。
以前勤務していた時にこの問題に直面し、考えた結果
「1本は親指の付け根の間に挟みながら薬指で支え、もう1本は親指、人差し指、中指の3本で持つ」
と、実際に箸を使って持ち方を説明することになりました。
これは、実はゲームテストの中でも、同様に言えることがあります。
※あくまで極端な例です。
初めてゲームテストをする人達が、テストケースの項目で、
「画面をスワイプさせて【ホーム】の表示を見る」
という記載や説明を見たとします。
ここで、「スワイプ」という言葉がわかる方は、意味を理解し、
ホームの表示がどのようになっていくかを確認すると思います。
しかし、ここで「スワイプ」という言葉がわからない人は
「スワイプ」というものがどのような物なのかを理解してから表示を確認します。
恐らくは、リーダーや周りの方に確認を取ってからホームの表示を見ることになると思います。
ここでわかることは、
「同じゲームテストをしたことがない人によっても、ゲームテストを行う、行わないの前提で
つまずいてしまう人もいるかもしれない」ということです。
つまり最初にお伝えする説明や、研修の段取りも同様に、
「経験、未経験関係なく、何も知らない人にもわかる説明をすること」が、鍵になってくるのです。
##まとめ
十人十色という言葉があるように、人によって経験してきたことも、考えていることも変わります。
そのため、自分自身は内容を理解していたとしても、
伝えるときにわかりにくい進め方や伝え方になることもあります。
この記事が、人に何かを伝える立場にある人や、これから誰かに伝える機会が増える人の
お役に立てれば幸いです。