目的
- 余っているRaspberry Pi B(初代)の活用(イヤホンジャック「青」)
- Softbank Pocket Wifi 809SHの最大接続台数を増やす
- 物欲の忌避
使用するデバイス(自宅にある古い余りものの機器)
- Softbank Pocket Wifi 809SH (クレードル別売、2024年には入手困難)
- ELECOM WRC300FEBK(無線LANブロードバンドルーター)
- Raspberry Pi B(初代イヤホンジャックコネクタ青)
- SDカード 4GB
- USB Type-C ケーブル
- LANケーブル
(概念図)
良かった点
- Pocket Wifiへの給電は、Raspberry PiのUSBポートからでも(なぜか)いけそう
- WRC-300FEに無線LAN接続で、インターネットの速度は30Mbps 前後
- でも、WRC-300FEに無線接続をテストしたPCでNetflixの映画鑑賞が普通にできた
- Pocket Wifiの無線LANポート10個に加えて、WRC-300FEの無線LANポートがたくさんと有線LANポートが4つ使える
心配、不満な点
- Pocket Wifiは3A電源から給電する仕様なので、きっとラズパイは壊れる
- 初代Raspberry pi BはUSB3.0接続に対応していないので、データ通信速度が上がらない
raspberry pi 作業
- 809SHとRaspberry piはUSBケーブルで接続します
- ラズパイ上の操作をSSHでアクセスして行えるようにします
ssh pi@192.168.135
pi@raspberrypi's password:
- OSバージョンを確認しておきます
pi@raspberrypi:~ $ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 11 (bullseye)"
NAME="Raspbian GNU/Linux"
VERSION_ID="11"
VERSION="11 (bullseye)"
VERSION_CODENAME=bullseye
ID=raspbian
ID_LIKE=debian
HOME_URL="http://www.raspbian.org/"
SUPPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianForums"
BUG_REPORT_URL="http://www.raspbian.org/RaspbianBugs"
- ブリッジユーティリティのパッケージをインストールします
pi@raspberry:~$ sudo apt install bridge-utils -y
(略)
- Raspberry piのUSBとLANポート間に仮想ネットワークブリッジを設定します
pi@raspberry:~$ sudo nano /etc/network/interfaces
# 追記
auto br0
iface br0 inet manual
bridge_ports eth0 usb0
bridge_stp off
bridge_maxwait 3
pi@raspberry:~$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf
denyinterfaces eth0 usb0
interface br0
static ip_address=192.168.128.135/24
static routers=192.168.128.1
static domain_name_servers=192.168.128.1 8.8.8.8
pi@raspberry:~$ sudo halt
物理的な環境作業
- Raspberry Pi、ELECOM WRC300FE、Pocket Wifiも電源を落とす
- Pocket Wifi とRapberry pi をUSBケーブルで接続する
- ELECOM WRC300FEの底面のRT/APモード切り替えスイッチをRTモードに切り替える
WRC300FE に対して Raspberry pi を終端装置として設定する
- Raspberry Pi と WRC300FE をLANケーブルで接続する
- PC を WRC300FE にLANポートで接続する
- Pocket Wifi、Rapberry pi、WRC300FE の順で電源をいれて起動する
- Rapberry pi にユーザログインして、
ip a
で eth0 と USB0 のブリッジ状態を確認する - PC から WRC300FE にインターネット接続設定をする(マニュアル通り)
Pocket Wifi の USB接続用IPアドレスが WRC300FE のWAN側IPとして使用されます。
(参考)
Rapberry Pi をスイッチングハブ化する 【bridge-utils】
ラズパイ(RaspberryPi3)をDHCPサーバーにしてみた
・・・余談
Pocket Wifiにスイッチングハブを付けるにはクレードルの方がRaspberry Pi分の電力消費が節約できるので理想的(かもしれない)。専用クレードルの方が本来のPocket Wifiの機能を生かせる(かもしれない)。Raspberry pi をこの目的だけに使うのは流石に勿体ない。無線LAN のドングルも余っているので、wlan0からWRC300FEに接続すれば何かのサーバーとして使用することもできなくないかもしれない。
Pocket Wifi はデータ通信量が一目でわかるのだが、一晩、何気なくPCに無線LAN接続したままでネット動画を見たりしていたら、朝起きて、使用量が3000GBを超えていたのを見てビビッてしまった。一体、こんなにたくさんのデータ量を何に使ったのだろう。